笹生優花はタッチに苦戦「4オーバーのコンディションではない」
◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 初日(21日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)
終盤の安堵(あんど)が、すぐにため息に変わった。終盤17番はアイアンで2打目をピンそば20㎝につけてタップイン。この日唯一のバーディを決めた直後に、まさかの締めくくりが待っていた。最終18番(パー3)、グリーン左からのアプローチを1.5mに寄せてから、まさかの3パット。笹生優花は「75」で4オーバー100位と出遅れた。
風が強く吹いた午後のプレーで、序盤からチャンスを生かせなかった。「ショットはそんなに悪くないんですけど、スコアになかなかつなげられない」。悪循環のまま第2打をグリーン左に外した後半11番で3つ目のボギー。13番(パー5)はアイアンでグリーン左に2オンさせながら、3パットでパーにした。
18ホールで30パット。ボールの転がりを不規則にする午後の伸びたポアナ芝は「全ホールがそうではなかったので、そんなに難しいわけではない」と言い訳にしない。「そんなにストロークが悪いわけではないので、出したいところには打ち出せているんじゃないかなと思います。タッチは…見ての通りあまり良くない」とグリーンのスピードをつかみ切れなかった。
幼い頃からダイナミックなコースに慣れ親しんできた笹生にとって、ロサンゼルスの市街地にある「オールドスクールな」18ホールは目新しい。仲良しのアタヤ・ティティクル(タイ)と英語で談笑、和気あいあいとプレーしながらも「難しいは難しいですけど、4オーバーをたたくようなコンディションではない」と自分に厳しく言った。
「あしたは、きょうより良いゴルフができれば」。100位でのスタートは2月「ドライブオン選手権」の115位に次ぐ初日ワースト順位。午前スタートの2日目に巻き返したい。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)