スタート前に「前の組でプレーして」 畑岡奈紗は2日で5回の池ポチャで無念
◇米国女子◇ロッテ選手権 2日目(14日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6603yd(パー72)
午後のスタートを約40分後に控えた練習場で、畑岡奈紗は競技委員に声をかけられた。前の組でプレーしていた2人が第2ラウンド開始までに途中棄権。予定より11分早い前の組に入って2サムで回ってほしいという要請だった。「早くスタートしたかったので準備はできていました」と、はやる気持ちでティオフした18ホールは波乱だらけだった。
開始1番(パー5)をバーディにしたことから、組み合わせの変更は「ぜんぜん影響はなかった」と言えた。問題は要所でのショットミス。3番で1Wショットを左の池に入れてダブルボギー。1つスコアを落として突入したバックナインでさらに後退した。
前日に3打目をグリーン右に広がる池に入れた11番(パー5)で、再び第3打を池に。「左からの風で思ったよりも距離が残っていた。出だしから右に行った。とくにアゲンスト、左から右の風が、強風の中での課題かなと感じている」。2つ目のダブルボギーで予選通過が遠のくと、第1打をバンカーに入れ、3パットも重なった14番でダボはこの日3つ目になった。
「調子がそんなに悪くなかった。こういう結果になるとは思っていなかったので残念」という言葉。それは後半13番で見せた右セミラフからの柔らかいウェッジショット、難関の終盤17番で第2打をピン奥6mにつけてバーディにしたシーンからもうかがえる。噛み合わせが悪かった予選ラウンドの締めは、18番(パー5)。フェアウェイからの第2打が右に曲がり、またしても水しぶきを上げた。
「2日間で5個が池。そういうショットをしてしまうとこのコースでは厳しいのかなと」。カットラインに5打及ばない通算8オーバーで今季初の予選落ち。この日の「77」は今季ワーストスコアになった。
次週からツアーは本土に戻る。「DIOインプラントLAオープン」(カリフォルニア州ウィルシャーCC)にさっそく出場予定。「自分の状態は上がってきている。自分の番が来るまで待つだけかなと思います」と悲壮感はなかった。(ハワイ州エワビーチ/桂川洋一)