2022年 シェブロン選手権

緊張、力み…渋野日向子「全体的にダメダメ。守りにも入れないくらい曲がった」

2022/04/03 11:55
パッティングがひと筋外れる場面も目立った

◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 3日目(2日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6884yd(パー72)

単独首位から出た渋野日向子が2バーディ、3ボギー2ダブルボギーの「77」と苦しみ、通算4アンダー21位に後退。「特に(ショットが)曲がって、すごく悔しい1日。パターも流れに乗れず、全体的にダメダメな1日でした」と肩を落とした。

リーダーボードの一番上で迎えたムービングデー。スタート前は緊張で「ちょっと宙に浮いている感じ」と言いつつ、睡眠も食事もいつも通り。練習から体もよく動いていたという。「その分、動きまくった感じ。しっかり振りたいと思っていたのが悪い方に行ってしまったのかな」と振り返る。

右にプッシュした2番のティショットが尾を引いた

ティが前に出され、花道も使える奥ピンと好条件の2番(パー5)で1Wショットが大きく右に出た。ラフを渡り歩き、結果的に奥からチップインバーディを決めても「マン振りして、あの右に飛んでしまうと…(その後も)怖いっすね」。手前に外した5番(パー3)でボギーをたたくと、「飛ばしたくて力んだ」左ドッグレッグの7番では大きく左へ。前は開けていたものの、深いラフから8Iでかき出したボールは思った以上に高く上がって木に当たった。クラブ選択も悔やむダブルボギーで一気に順位を下げた。

ボギーで割り切れなかった場面も。ジャッジを含めて猛省

予選ラウンド2日間では3ホールずつしかフェアウェイを外さなかったが、この日のフェアウェイキープ率は57.14%(8/14)に下がった。10番でも、ラフからギリギリを狙ったバンカー越えのアプローチをグリーンに乗せられず2個目のダブルボギーを喫した。「守りにも入れないくらい曲がっていたんで。きのうまでは(入れても)そんなに難しくないラフで、パーも拾えていた。そう考えると、きょうはラフを堪能しましたね」

上位フィニッシュでポイントを稼げるか

2020年「全米女子オープン」以来となる海外メジャー単独首位でのプレー。「一番上に入る厳しさは、何回味わっても慣れない。まあ、何回も味わってないんですけど。全米女子オープンのときもそうでしたけど、ホントに難しいなって思います」とかみしめた後で「(トップでのプレーの仕方を)知りてぇ~」と苦笑いで冗談めかした。

力むとトップが浅くなるクセを踏まえ、後半は徐々にティショットが安定感を取り戻した。手前のピンにしっかり絡めた17番(パー3)で2個目のバーディ。崩れたままで終わらなかったことを日曜日のラスト18ホールにつなげたい。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)

2022年 シェブロン選手権