“伸ばしてください”に応える「68」 古江彩佳は米ツアー仕様にひるまず
◇米国女子◇JTBCクラシック presented by バーバゾル 3日目(26日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)
初日、2日目ともに6430ydほどの設定だったコースは、ムービングデーに6139ydまで短くなった。序盤からティイングエリアを前に出すホールが続き、9番は279yd、16番は252ydと打ち下ろしで1オン可能なパー4となっていた。
ティイングエリアを積極的に前へ出すなどして、エキサイティングな展開を演出するのも米ツアーならでは。「“きょう伸ばしてください”みたいな、はっきりしたセッティングは(日本では)ないと思います。こういう日に(伸ばし合いに)ついていかないといけない、頑張りたいって気持ちが大きい」。ツアールーキーらしく前のめりでティオフを迎えた。
2番でバーディが先行した後は、なかなかチャンスが訪れなかったものの、スコアを落とす気配もなかった。「ボギーのストレスがないことがすごく良かった」。短くなった9番は1Wショットをグリーン左手前のラフまで運んで久々のバーディ。しかし、後半11番(パー3)、12番で立て続けにショットをピンに絡めながらパッティングを決めきれなかった。
「後半に入ってグリーンが遅くなってきたり、(ポアナ芝が)ボコボコしてきたりがあったので、そこは仕方なかったかな、と。(気持ちの)コントロールはしているつもりです」。終わったプレーに対するマイナスの感情を次のホールまで引きずらないことが、21歳の強みでもある。当たり前のように思考をフラットに戻し、「バーディを獲ってくださいというホール」とみていた16番、17番(パー5)でしっかりスコアを伸ばした。
「あしたはあしたで自分のプレーを頑張れたら。(ポイントは)自信を持ってやること」。通算5アンダー28位から出る最終日へ、早くも気持ちを切り替えた。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)