2022年 JTBCクラシック

パーオン失敗1ホールだけ 渋野日向子「メチャクチャなミスは少なくなった」

2022/03/25 12:42
渋野日向子は1アンダー42位で米本土今季初戦を滑り出した

◇米国女子◇JTBCクラシック presented by バーバゾル 初日(24日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)

前半5番(パー5)で3打目をグリーンに乗せられず「一番外しちゃいけんやつ。大ダフり」と悔しがった渋野日向子だが、この日のパーオン失敗はこれが最初で最後だった。「メチャクチャなミスは少なくなってきた」と話すように、フェアウェイをキープできなかったのも17番(パー5)と18番の上がり2ホールだけ。2週前のタイ開催「ホンダLPGA」で8位に入ったショットの安定感は、今季米本土初戦のファーストラウンドでも健在だった。

パーオンを逃したのは1ホールだけで、ショットの方向性は安定していた

バーディパットを打ち続けながらの2バーディ、1ボギー「71」には悔しさも入り混じる。難度が増す午後組のポアナ芝とあって、パーパットへの警戒からバーディトライでショートする場面が目立った。15番では10mの上りフックラインを流し込むなど、「自分の打ちたいところに打って、しっかりインパクトできていれば、思ったところに転がってくれる。ポアナのせいばっかりにもできんなって」。ラウンド後は日没までのわずかな時間をパッティンググリーンで過ごした。

ホールアウトは日没間際

ショットも方向性が安定していた一方で、想定外の場面はあった。大きく打ち下ろすパー4の7番で会心の1Wショットが、右手前ピンを攻めるには厳しい左下がりがきついエリアまで転がっていた。「練習ラウンドより“ヤベー”飛んでた。いつも8番とか9番で(セカンドを)打っとったのに、58度で打つことになるとは思わなかった(笑)」。汗ばむ陽気でウェッジショットもイメージより3、4ydほど飛距離が出てパー5でチャンスにつけきれない場面もあり、縦距離のアジャストを2日目以降の課題に挙げる。

2日目は午前8時50分のスタートとなる

「なんせ7アンダーがいるので。さすがだな」。見上げたリーダーボードのトップには世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)が君臨していた。「まずはアンダーを積み重ねていって、上位に食い込めるように頑張りたい。ちょっとずつ、ちょっとずつ行けるように」。自分のテーマと向き合い、一歩一歩進んでいく。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)

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