2022年 JTBCクラシック

トップ10入りで知った衝撃の事実 渋野日向子「本土で頑張らにゃ」

2022/03/24 10:10
渋野日向子がいよいよ米本土へ。ロサンゼルス空港到着時は「帰ってきた感じがしました」

◇米国女子◇JTBCクラシック presented by バーバゾル 事前(23日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)

シンガポール、タイとアジアシリーズでシーズンをスタートさせた渋野日向子は、2戦目の「ホンダLPGA」で8位に入った。予選カットのなかった2試合はいずれも推薦での出場とあってポイント加算はされない規定だったが、「終わってからポイントが入らないって聞いて、結構ショックだった(笑)。ちょっとは上に行けたのかなって思ったら“ないんかい”みたいな」と豪快に笑った。

いったん日本へ帰国して準備を整え、米国でルーキーとしてのシーズンが本格的に幕を開ける。“想定外”はあっても「本土で頑張らにゃいけん」と前のめりなのは、タイでの戦いに少なからず手応えも感じているから。4日間で通算20アンダーに乗せて伸ばし合いの展開に食らいつき、ボギーはわずかに3つ。「チャンスにつける回数も多かったから20アンダーを出せた。アプローチでなんとか寄せてパーを獲ったり、(ボギーが)最低限の3個で済んだのが個人的に良かった」とうなずく。

ポアナ芝が厄介なグリーンは見えづらい傾斜攻略もポイント

2週前に理想的なプレーができたプラス面を踏まえた上で「このコースでは、なかなかそういうワケにはいかんのかな」と思わず苦笑いが漏れる。ポアナ芝が混じるグリーンはスポット参戦した2020年「ショップライトLPGAクラシック」でも経験した。「はねるのも計算しないといけないのかなってくらいの難しさがある」。初日は芝が伸びて一層悩ましい午後1時50分スタートとあって「運次第なのかなって思いながら。あんまり気にしすぎても良くないので、臨機応変にやっていきたい」。時には割り切りも必要とみる。

プロアマ戦は畑岡奈紗の組を引き継いでイン9ホールを回った

次週にはメジャー初戦「シェブロン選手権」も控えるが、出場優先順位153番目からシード確保を目指すツアールーキーにとっては、一戦一戦が勝負となる。「シード選手だったりはメジャーに合わせたりすると思うんですけど、私はそういうことができんので。メジャー前の試合を休むとか、メジャーの後を休むとか、(出られる限り)そういうことはないですし、今は出させてもらえる試合でしっかり結果を残して、シードに向けて頑張る。全試合、手が抜けない」と力を込めた。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)

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