畑岡奈紗 2桁アンダー達成も「もう少し伸ばせたかな」
◇米国女子◇HSBC女子チャンピオンズ 最終日(6日)◇セントーサGC(シンガポール)◇6749yd(パー72)
通算6アンダー10位から出た畑岡奈紗は4つ伸ばして、大会前に掲げていた2桁アンダーの目標はクリアしたが、充実感は半ば。中継局WOWOWのインタビューで「前半から狙い通りに伸ばすことができたが、後半10番でボギーを打ってから最終ホールまでバーディが来なくて、後半伸ばせなかったのがちょっと残念」と悔しがった。
前半2番で約5mを沈めてバーディを先行させた。グリーン傾斜の転がりを計算して3m弱につけた3番、さらに4番もほぼ同じ距離を決めて3連続。序盤から伸ばして順位を上げた。
レイアップした5番(パー5)はフェアウェイからの3打目をピンの根元に着弾させ、1ピンの距離を決めきれずパー、6番はラフからの2打目を3mにつけたものの2パットパー。停滞しつつも8番のバーディで伸ばした。
ただ、後半は一転した。出だしの10番でティショットを右に曲げるなどしてボギーをたたき、その後は流れをつかめず。2オンできなかった12番、サイドバンカーにつかまった13番(パー5)といずれもパーでしのぎ、14番はバーディパットがカップに蹴られるなどツキもなし。「(後半2つある)パー5で伸ばせなかったのが、バックナインでなかなかリズムつくれなかった要因」と話した。
終盤は終始厳しい表情に。最終18番をバーディで締めて通算10アンダーに乗せてようやく笑顔をのぞかせた。「最後のバーディで(目標を)達成できたのは少しうれしい」と及第点を与えたものの、例年に比べてグリーンが軟らかかったことを考えれば「ピンをデッドに狙っていくことができた。逆にもう少し伸ばせたかと思う」と残念がった。
2019年が19位、2021年が49位と、決して得意とはいえないコースで自己最高の11位。アイアンショットの距離感安定など課題も見つけ、次週の「ホンダ LPGAタイランド」(10日~13日/タイ・サイアムCC)へ向け、「自分が取り組んでいることを4日間、貫き通したい」と決意を新たにした。