故郷でリフレッシュ 笹生優花と古江彩佳のセントーサの記憶
◇米国女子◇HSBC女子チャンピオンズ 事前情報(2日)◇セントーサGC(シンガポール)◇6749yd(パー72)
笹生優花と古江彩佳は米フロリダでのシーズン序盤戦を終え、それぞれ“故郷”に戻って小休止した。再始動となるのはどちらも初出場の大会だが、開催コースはアマチュア時代にプレーした経験がある。
米国を離れた後、笹生は2月下旬に1週間ほどフィリピンに滞在した。「2年ぶりに帰れて良かったです」と昨年の「全米女子オープン」の優勝カップを手に凱旋。「コロナもあったので、(たくさんの)人と会うわけではなかったんですけど、どこに行っても、温かくウェルカムしてくれて良かったです」と歓迎ムードを喜んだ。
高温多湿のシンガポールに入国するにあたり、「フィリピン(の暑さ)とはまったく同じではないですけど、(フィリピンも)寒いわけではない」と東南アジアでの“1ストップ”は体調面でプラスになりそう。
会場のセントーサGCタンジョンコースは2018年の「アジアパシフィック女子アマチュア」で回った。笹生は当時、首位で並んだ4人のプレーオフに敗れて2位。「(4年前と)いくつか変わっているホールがありますけど、ティショットが一番大事になるんじゃないかと思います。グリーンが難しいので。気を付けたい」と作戦を練る。
ルーキーの古江も4年前の同じ大会に出場し11位だった。「ナショナルチームで一緒に動いていた西村優菜がプレーオフに残っていたことを覚えています」と振り返りつつ、こちらは「コースは本当に覚えてなくて…」と苦笑い。「ゴルフ場もあやふや(笑)。練習ラウンドをしても思い出せないまま。砂のカート道は思い出しましたけど」。まっさらな気持ちでティオフする。
一時帰国中は地元の兵庫で練習を重ねてきた。「フロリダに行く前に練習量が足りない部分があった。日本に帰って調子を戻すように」。次週の「ホンダLPGAタイランド」にも出場する笹生とは違い、古江は今大会終了後に日本に戻って、今月下旬の再渡米に備える。「池に向かう傾斜も、アップダウンもある。距離感をキャディさんとうまく計算しながらやっていけたら。4日間戦えるので、初日から攻めるプレーができれば」。予選落ちのないエリートフィールドを堪能する。