ダボ先行から1オンにチップイン 古江彩佳は上々のフロリダ2連戦
◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 最終日(5日)◇クラウンコロニーG&CC(フロリダ州)◇6592yd(パー72)
最終日の前半5番(パー5)、古江彩佳はダブルボギーが先行した。左に曲げた1Wショットは赤杭を越えてブッシュすれすれ。ボールとの間になんとか体を滑り込ませて打ったが、バックスイングもままならず、力なく目の前を転がっただけ。もう一度トライした3打目は右サイドの池まで飛んだ。
「50%くらいは打てそうかなと思った。1ペナ(でドロップ)をあのときは考えなかった。考えた方が(結果的には)ボギーで上がれたのかな」。ラウンド後は冷静に振り返りつつ、痛恨のトラブルが闘争心に火をつけたという。「やることをやってしまったというか、大きなミスをしてしまったので。怖がっているようじゃしょうがない、と。これ以上怖がることはないな、と」
直後の6番で最初のバーディを獲り返すと、9番(パー5)からは3連続バーディ。ティイングエリアを前に出して254ydのパー4となった13番では1オンに成功。2パットでさらにスコアを伸ばし、14番(パー3)ではバンカーからチップイン。17番(パー3)は8mを流し込み、今週初の60台となる「67」で締めくくった。
米ツアーメンバーとしての最初の2連戦はいずれも予選を通過して18位、30位で終えた。この日もフェアウェイキープ失敗は2ホールだけだったが、「(自信は)まだまだないですね。ドライバーがまとまっていないと、自分のプレーができない。そのドライバーで、日本ではなかったようなミスをしている」。芝への順応を含め、本領発揮となれば上位進出への期待はさらに膨らむ。
いったん日本へ帰国し、次戦は3月3日開幕の「HSBC女子世界チャンピオンズ」(シンガポール・セントーサGC)を予定。そして再び米国へ飛び、3月24日開幕の「JTBCクラシック」(アビアラGC)、今季メジャー初戦「シェブロン選手権」(ミッションヒルズCC)の西海岸2連戦とルーキーシーズンは本格化していく。(フロリダ州フォートマイヤーズ/亀山泰宏)