“お色直し”でバタバタも…古江彩佳「80点」の上々スタート
◇米国女子◇ゲインブリッジLPGA at ボカリオ 初日(27日)◇ボカリオGC (フロリダ州)◇6701yd(パー72)
米ツアーメンバーとしてのデビュー戦初日に臨んだ古江彩佳は、午前7時43分のスタートに備えて日の出前から会場でウォーミングアップを始めた。ルーティンに沿った調整に“変化”があったのはアプローチ練習を終えた後。走ってロッカールームに引き揚げると、白から蛍光イエローのシャツに着替えて出てきた。
少し慌ただしく2度目のパッティング練習を済ませてティイングエリアに立ち、最初の1Wショットが珍しく左のバンカーへ。「ちょっとバタバタしてました。(シャツを替えた理由は)気分なんですけど、もともと準備が遅い方で。ちょっと落ち着きがなかった分、最初の方はドライバーが左、左に行ってたのかな」と苦笑した。
2番も1Wショットが左へ飛んだが、手前のバンカーに入ったと思ったセカンドが出てきた。そのままチャンスについてバーディを先行。「あれはホントにラッキー。キャディのマイクさんとも『ゴルフは何があるか分からないね』って。きょうは運は良い方だったかな」。6番(パー3)ではもう少しでホールインワンという6Iのスーパーショット。本来のリズムを取り戻し、スコアを伸ばした。
我慢の展開が続いた後半は、最終18番でグリーン右手前からの寄せに失敗。「ティフトン芝のラフで下をくぐってしまった。もうちょっと勉強だなって感じです」としながら、5バーディ、2ボギーの「69」で3アンダー25位とまずまずの滑り出しを見せた。
最終予選会から帰国後の昨年12月は年末まで自主隔離期間だったこともあり、納得いく練習量は積めていない。「80点くらいはあげてもいいのかな。(米ツアーの)空気なのか、日本とはちょっと違う楽しみ方ができていると思います」。新たな一歩を踏み出した充実感がにじんだ。(フロリダ州ボカラトン/亀山泰宏)