米国の田舎町も何のその 古江彩佳は日本食がなくても問題ナシ
◇米国女子◇Qシリーズ(2週目) 事前(8日)◇ハイランドオークス (アラバマ州)◇6677yd(パー72)
米国でも珍しくない日本食レストランだが、最終予選会(Qシリーズ)の開催地となっているアラバマ州モービルとドーサンでは、そう簡単に見つけることができない。渡米して2週目に入った古江彩佳もそろそろ母国の味が恋しくなってきたかと思いきや「全然大丈夫です」と笑う。
コースを出ればステーキ店やベトナム料理、タイ料理などで日々英気を養っているという。「脂っこいのはちょっとダメなので、それはスルーして…」と言いつつ「そのご飯がおいしかったらいい、という感じなので。あんまりこだわりはないんです」。これまでの海外転戦でも、食事面で苦労した思い出はないそうだ。
通算11アンダー7位と好位置につけて2週目の72ホールへ。出場優先順位が高くなる20位以内が目安とされる中、8打差となったトップを見て戦う心構えはブレない。「予選会って意識しちゃうと、20位に入ればいいやって気持ちが生まれる。いま7位にいて、その(20位以内に入る)意識で行っちゃうと気持ち的に緩くなっちゃうというか、下も見えちゃうので、あんまりそういう意識はしたくない派。上だけ見たいなって感じです」
アマチュア優勝を経てプロ転向し、日本ツアーでは予選会(QT)を受験したことがない21歳だが、1次、2次ともトップ通過した日本のプロテスト(アマ優勝で最終は免除)で同じようなサバイバルレースを経験。「2次も20位までだったので、その感覚ですね。トップとの差を見ながらやっていきたい」と繰り返す。
傾斜のきついグリーンがコース攻略のポイント。前週はギリギリまで国内ツアーを戦って渡米するスケジュールだったこともあり、使用した2コースを1ラウンドずつ下見するのが精いっぱいだった。今週は6日(月)から3日間を使って合計2ラウンドのコースチェックができた。「グリーンの傾斜がたくさんあるので、つける位置によってすごく難しくなると思う。ショットもパットもすごく大事になってくる」。ルーティン通りの準備を済ませ、さらに上位での通過を狙う。(アラバマ州ドーサン/亀山泰宏)