2021年 米国女子Qシリーズ(1週目)

“感覚勝負”古江彩佳の修正力

2021/12/05 10:41
トップとは3打差と上位をキープ

◇米国女子◇Qシリーズ 3日目(4日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71)

2020-21年シーズンの日本ツアーでフェアウェイキープ率5位(76.9780%)を記録した古江彩佳。最大の武器である正確性は米国に渡っても健在だが、この日の序盤は本人の基準に当てはめればショットが乱れていたという。

1番はフェアウェイからのセカンドをグリーン右にこぼしてボギー発進だった。「最初の方はショットがバラついていて、安定していなくて、心配なところがあった」状態からラウンド中に修正力を発揮して4バーディ、2ボギーの「69」。3日連続の60台でトップと3打差の通算9アンダー5位と上位をキープした。

「(乱れる際の傾向として)曲がり幅が大きかったり、左に行くミスが多い。大体、リズムが早くなるというのが(原因に)ある」。若くして冷静なセルフジャッジからプレー中の立て直しまでつなげられるのは、日々自らの感覚を研ぎ澄ませて練習していることも大きいようだ。

序盤乱れたショットを修正して3日連続の60台

ツアープロの必需品となりつつある弾道計測器について「ほとんど使わないですね」とあっさり言う。所有はしているが、今回の渡米にも持ってきていない。クラブを替える際、正確なデータを知るために参考にすることはあるものの「あんまり(数字を)見てこなかったということもありますし、(基本的に)感覚勝負でやっています」

2次予選会をトップ通過した同組のポーリン・ルッサンブシャール(フランス)が通算12アンダーで首位に浮上。一時は古江も並ぶ場面があった。「必死についていこうという感じでやっていたんですけど、すごくいいプレーが見られて良かった。上位にいられているのは良いことかなと思う。これを続けていければいいかな」。8日間144ホールの長丁場も、自然体で難なく乗り切ってしまいそうな気配すらある。(アラバマ州モービル/亀山泰宏)

2021年 米国女子Qシリーズ(1週目)