2021年 マラソンクラシック

コントロールショットとパター新調 「強い」畑岡奈紗が五輪へ

2021/07/12 15:25
ショットと新パターでのパットがかみ合ってツアー4勝目を挙げた畑岡奈紗(Gregory Shamus/Getty Images)

◇米国女子◇マラソンクラシック by Dana 最終日(11日)◇ハイランドメドウズGC(オハイオ州)◇6578yd(パー71)

2週前のメジャー「全米女子プロ」で予選落ちした後、畑岡奈紗は拠点とするフロリダ州オーランドに戻り、コーチのゲーリー・ギルクリスト氏とともにアイアンのコントロールショットの練習に取り組んでいた。

大会前日の中継局WOWOWのインタビューで「芝質の関係もあり、コントロールしているのにフルショットの距離が飛んでしまうことがあった」と課題点を挙げ、「これからの試合でコントロールショットは自分の中でキーになってくるのかなと思ったので、練習をいっぱいした」と明かした。

競技が54ホールに短縮された中、パーオンしたのは3日間で48ホール。88.8%の精度を誇り、24バーディの原動力となった。

今週を含めた年間のパーオン率68.4%(102位)を大幅に上回り、優勝会見では「こんなに早く結果が出るとは思っていなかった」と鍛錬の成果をかみ締めた。

29.4と19位につける平均パット数も、今週は27パットでさらに改善した。中学時代から愛用するピン スコッツデールTR PIPER Cではなく、同じセンターシャフトで、米ベティナルディゴルフ製のマレット型パターを新調して使用した。

昨年は勝てず、「なかなか自分の思うようにはいかなかった」今年の序盤から、試行錯誤を経てつかんだ2年4カ月ぶりの勝利。畑岡らしい「強さ」を再注入し、母国での五輪金メダルという夢へまい進する。

2021年 マラソンクラシック