オーガスタVの梶谷翼 昨年12月にじん帯損傷「間に合わないかと思った」
「オーガスタ女子アマ」で日本人初の優勝を遂げた梶谷翼(兵庫・滝川第二高3年)は23日、
昨年12月に左足のじん帯を損傷して約1カ月間クラブを握れず、3月末からの同大会に「間に合わないかも」との不安を抱いていたことを明かした。
帰国から2週間の隔離期間が明け、この日は同校からリモートで記者会見を行った。
2020年12月上旬に出場した沖縄開催の「ISPSハンダ 全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権大会」で、左足首を捻挫。「最初はそこまで大きなケガとは思わなかった」とアイシングなどを施したが、大会後に病院に行き、じん帯の損傷が判明した。
初めての大きなケガ。「安静にして、毎日足首が絡まらないように動かすというのを続けていた」といい、翌1月中旬までクラブを握らない日々が続いた。「まさかクラブを握れない期間がこんなにもあるのか、と。できるようになってからも、前みたいに思うように球が打てなかった」と苦しんだ。
一時は「試合に間に合わないかもと思った」というが、松山英樹の「マスターズ」制覇に1週間先立ち、同じオーガスタで優勝カップを掲げた。「優勝して、いろいろな方に感謝することができて良かった」と振り返った。
5月の「関西女子アマ」と国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」に出場。オーガスタ女子アマ優勝で出場権を得た海外メジャーの6月「全米女子オープン」、8月「AIG女子オープン(全英女子)」に向けては「初めて出る試合なので、予選通過を目指して頑張りたい」と話した。
この日は「世界一のプロゴルファー」という目標を色紙に記した。今後の進路については「具体的には決めていない」としつつ、「多分、アメリカに行くと思います」と言及。「不安はないですね。全てが楽しみ。コースとか練習環境もだし、いろんな選手に会えるのも楽しみ」と目を輝かせた。(編集部・石井操)