2021年 キア・クラシック

「メジャーにつながる」上原彩子は“予行演習”に合格点

2021/03/29 13:35
自身の今季米ツアー初戦で昨年は一度もなかったトップ15入り

◇米国女子◇キア・クラシック 最終日(28日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)

今季米ツアー初戦だった上原彩子が4バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算4アンダー12位と上々のフィニッシュを決めた。

トップ15入りはオーストラリア開催の2019年「ISPS HANDA ヴィックオープン」で11位に入って以来。「4日間手応えがあった部分もあるので、来週のメジャーにつながる感じでいけるのかな」。開幕が迫る「ANAインスピレーション」(4月1日~/カリフォルニア州ミッションヒルズGC)前哨戦での好成績に声を弾ませた。

「69」の前日は精度の高いショットと硬いグリーンを織り込んだマネジメントがかみ合った。この日は「グリーンの硬さが安定していないというか、自分がイメージするよりも止まっちゃったり、逆に行っちゃったり、みたいな感じで内容的にはきのうの方が良かった」と振り返る。

それでも、長いバーディパットを打ちきれずにショートさせた10番(パー5)、左下がりの寄せを強いられた11番(パー3)としぶとくパーセーブ。初日3パットボギーをたたいた最終18番もショートゲームでしのいだ。

粘り強いプレーをメジャーにつなげる

「メジャーセッティングとなると、そういう(耐える)シチュエーションを含めて4日間、いろんな意味で試される。技術的にも精神的にも、粘り強くガマン強く。ずっとパー、パー、パーでも上には行けない。メリハリがすごく大事。今週のプレーは来週にも生きてくる」とうなずく。

昨年は9月開催で気候、芝など「時期によって、こんなにも変わるんだとビックリしました」。ことしは恒例のスケジュールに戻って迎える。「ここ何年かの間では、コースコンディションが一番いいんじゃないかというくらい仕上がっていると聞いた。本当に頭を使う一週間になると思う。もちろん楽しみですし、いい戦いができるように頑張ります」とテンションを上げて乗り込む。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)

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