「1打70秒」違反で罰金1000ドル 米女子ツアーがスロープレーに新対策
2021/03/29 11:38
◇米国女子◇キア・クラシック 最終日(28日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)
米女子ツアー(LPGA)の新たなスロープレー対策が今大会からスタートした。特徴は組全体のプレーペースに関係なく、個人が計測対象になるケースも加わったこと。従来の手順と比較しながらスポットを当てる。
【グループ】
パー3以外のホールで前の組と1ホール以上間隔が空いてしまうと、最初に「警告」が入る。それでも改善されなければ、組全体が計測の対象となる。その際、競技委員が「計測が入ります」という“宣言”を行う。
この計測をクリアするための目安が「1ストローク30秒」。厳密に1打を30秒以内に打たなければいけないのではなく、パー4なら120秒(30秒×4打)で自身のプレーを完結させることがノルマとなる。
【個人】
「1ストローク70秒」と目安を設定。組の中で最初に打つ選手にプラス10秒の“猶予”が与えられるのは、これまで通り。前の組との間隔が空いていなくても、これをオーバーした選手が計測対象になり、その段階では本人に告知もされない。
計測対象となってから1ストロークにかかる時間が70秒を超えると「警告」が入り、2回目の違反で1000ドルの罰金が発生。3回目は2000ドル、4回目は4000ドル、5回目以降は5000ドルと高額になっていく。「警告」は1シーズン2回まで。異議申し立てが認められないことも明記している。