スイング改良で飛距離ダウン? 上原彩子の原点回帰
◇米国女子◇キア・クラシック 3日目(27日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)
4人が出場した日本勢でただ一人予選を通過した上原彩子が上々の位置で最終日を迎える。4バーディ、1ボギーの「69」で通算2アンダー。37位から22位へと順位を上げた。
3番(パー3)でスライスラインを読み切って、バーディ先行。大きく打ちおろす9番はティイングエリアが前に出て、283ydと1オン可能な設定となったパー4。ピン奥に乗せて2パットでスコアを伸ばした。
最終18番も6mを沈めるバーディで締めくくり、「最後はあしたにつながるバーディが獲れた。ボギーを打ったホール(12番)以外はイメージ通りのゴルフができている」とうなずいた。
米ツアー9シーズン目と参戦中の日本勢では“最古参”だが、コロナ禍の昨年は大幅に変更されたスケジュールの影響で、知っているはずのコースのイメージも様変わりするなど戸惑う部分があったという。さらに気になったのが飛距離。ドライビングディスタンスが2019年の246.53ydから234.42ydまで落ち込んだ。
「2年前にスイングをいじっていた部分もあって、(頭の中が)メカニック、メカニックになりすぎていて、形ばっかり気にして振れていなかった。スイングスピードを上げることを意識してやってはいました」とオフの取り組みを語る。
この日フェアウェイを外したのは3ホール、パーオン失敗もわずか2ホールとさすがの精度を見せつけても、「こういう(比較的短い)コースだけじゃない。どういうコースでもしっかりスコアを作っていくためには、飛距離はあればあるだけいい」
「(今季)米国の一戦目にしては、いい感じでプレーできている。きょう以上にバーディを獲って、いい締めくくりができるように頑張ります」と貪欲に言った。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)