「ある」と思っていたものが… タイトル防衛へ畑岡奈紗のちょっと悲しい?2年ぶり帰還
◇米国女子◇キア・クラシック 事前(24日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)
昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年越しのタイトル防衛をかけてカリフォルニア州カールスバッドに乗り込んできた畑岡奈紗。「パーキングスペースに(ディフェンディングチャンピオンの)ボードとかあるのかなと思ったんですけど、何もなくて…」。思い出の地へ戻ってきたときのショックを笑いに変えて和ませた。
2年前は朴仁妃(韓国)を相手に鮮やかな逆転勝ちを収めたが、コースと自身のプレーがかみ合うポイントを聞かれると「うーん…」と思わず首をひねる。「固定開催するコースに限れば、ツアーで一番アップダウンがきついかもしれない」という18ホール。「日本だったら“あるある”じゃないですか。それ(アップダウン)に慣れているくらい」と謙虚に言った。
警戒するポイントは一転、よどみなく並べた。「ベースにしているフロリダとは芝の質が違って、特に(ポアナ芝の)グリーンの読みが難しい。短いパットでも神経を使う。まずグリーン上のタッチを合わせること。あとは傾斜がすごいので、風の読み、距離感をしっかり合わせていきたい。ラフも入れてしまったら脱出が大変」
修正ポイントは?
直近の「ドライブオン選手権」で1年7カ月ぶりとなる予選落ちを喫し、ショット調整に余念がない。練習からトップの形を繰り返し確認するのは、修正点を絞り込めているから。「ビデオで見る限り、トップのポジションが低くなってしまって、体の正面でボールを打てていないのがミスの一番大きな原因だと思う。調子が悪くなるときは、前からそういう傾向がある」と落ち着いている。
グリーン上でも長年愛用してきたエースパターを、今年3試合目にして初めて投入予定。「試合の中で、何とか自信を持ってショットができるようにして来週を迎えたい」と目前に迫ったメジャー初戦「ANAインスピレーション」4月1日~/カリフォルニア州ミッションヒルズGC)もにらみながらの戦いとなる。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)