米国女子ツアー

ゴルフきょうは何の日<2月28日>

2021/02/28 11:00

2010年 宮里藍が米ツアー2週連続優勝

今から11年前。この優勝後に凱旋帰国した際にはたくさんの人が空港に押し掛けました

シンガポールのタナ・メラCCで行われた米ツアー「HSBC女子チャンピオンズ」で、宮里藍が2週連続優勝を飾った。開幕戦からの2連勝は1966年以来、44年ぶりの快挙となった。

晴れ模様となった最終日、宮里はジュリ・インクスターと並んで7アンダー首位からスタート。出だし2ホールでボギーをたたいて順位を落とすも、3番、4番で連続バーディを奪うなど食らいつき混戦の様相。折り返した後半で11番から6m、12m、5mと3連続でバーディパットをねじ込み、再びトップの座に浮上した。

し烈な優勝争いに、宮里には想像以上の重圧が掛かっていた。「13番のバーディパットが決まって気持ちが高ぶったのか、すごく暑く感じて一瞬具合が悪くなった」。14番のパー3ではパターでグリーン外から1mに寄せたが、外してボギー。「そこをぐっと堪えられたので、残り数ホールを耐えられたのだと思う」

首位をキープして最終18番を迎えたとき、後続との差は2打だった。先にホールアウトした横峯さくら諸見里しのぶ有村智恵宮里美香らがグリーン横で見守る中、宮里は2打目をピン下2.5mにつけて確実にパーパットを沈めて勝利をつかんだ。

「自分が思っている以上に緊張していたのかも知れないけど、それを受け止めることが大事だと思った。重圧の中で自分のやるべき事をやれたのは大きい。今後にとって大きな経験になる」と語った宮里はこの活躍で弾みをつけ、年間5勝をマーク。世界ランキング1位に上り詰めた。

この出来事の28年前の1982年2月28日には岡本綾子が「アリゾナ・コパー・クラシック」で初優勝を成し遂げ、日本人2人目となる米ツアー覇者となっている。