メジャー初戦「ANA」無観客開催へ 物議かもした“壁”は撤去

米国女子メジャーの今季初戦として4月1日開幕を予定する「ANAインスピレーション」（カリフォルニア州ミッションヒルズGC）が無観客で開催される見込みとなった。

トーナメントマネジャーのアリッサ・ランドルフ氏が米ゴルフウィークの取材に「州が定めていること、つまり無観客を現時点では念頭に置いている」と明らかにした。

リバーサイド郡の警戒レベルは4段階で最も深刻なパープルとなっており、スポーツイベントは無観客を条件に開催が認められている状況。「ANA」の会場からほど近いラ・キンタで1月に行われたPGAツアー「ザ・アメリカンエキスプレス」もギャラリーは入れず、恒例となっているプロアマ形式の大会フォーマットも変更を余儀なくされた。

コロナ禍で9月に時期を移した昨年大会に続く無観客。もうひとつの話題となった“壁”は撤去される方向だ。

周囲をウォーターハザードで囲まれた最終18番（パー5）は、例年グリーンの左から奥にかけてホスピタリティテント（スタンド）を設営。無観客となった昨年はスタンドが設営されなかったにも関わらず、同じ場所に巨大なスポンサーボードを設置。2オンを狙う上でグリーンをオーバーしても、このボードに当てて止めることをマネジメントに織り込む選手が出た。

優勝したイ・ミリム（韓国）も最終日の2打目が壁に当たり、バックスイングができなかったため無罰で救済を受けた3打目がチップインイーグルとなってプレーオフに持ち込んだ。

賛否の声が上がった“壁”を含め、グリーンを囲むような構造物は設置しない方針。ギャラリー入場が許可された場合にはホスピタリティテントが復活するとしている。