「対応しきれなかった」古江彩佳が初メジャーで持ち帰る“収穫の山”
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 2日目(11日)◇チャンピオンズGC (テキサス州)◇サイプレスクリークコース 6731yd(パー71)、ジャックラビットコース 6552yd(パー71)
20歳の古江彩佳はジャックラビットコースを1バーディ、4ボギーの「74」。初挑戦の海外メジャーは通算8オーバーの113位で予選落ちとなった。
メインコースのサイプレスクリークを回った第1ラウンドでは1Wのチーピンが出た。「きのうの練習場で戻り切ってはいないですが、とりあえず感覚は良くなっていた。ただ(きょうも)たまに出ましたね」。ティショットのミスも5オーバーからの盛り返しを妨げた。
2020年最多の3勝を挙げた日本ツアーとは異なる長距離セッティング。練習ラウンドからはティイングエリアが前方に出されるホールもあったが、ロングアイアンやUTでグリーンを狙うショットが必然的に多くなった。「ランは出てくれたので思ったより長くは感じなかったんですけど、対応しきれなかったし、自分のプレーもちゃんとできなかった。自分を信じ切れなかった。難しかったなというのがありますね」と結果を正面から受け止めた。
開幕前に4日連続で18ホールの練習ラウンドを行い、日が傾くまで練習を続けた。世界ランキングを15位まで浮上させて東京五輪代表圏内に入るほどの急成長の裏には並々ならぬ練習量がある。
「ショットはすごく悪かったんですけど、それ以外にもボギーを打つのはグリーン周りの技術面だと思いますし、そこがまだまだですね」と具体的な課題を挙げ、「ミスも多かったり、いろいろな(形の)ボギーをたたいたりした。ただ収穫はすごくある。これで(スコアが)良すぎても、収穫はなかったのかもしれないから」と続けた。
現在賞金ランキング2位で初の女王を狙える国内女子のシーズンは来年、再開する。「去年も変わらなかったけど、(オフに)ショットはいまの練習を続けて、グリーン周りを多めにして技術を上げたい。30yd、40ydは日本でやっているときはうまく距離感をつかめていたので、そこをもっと追及したい」。“収穫の山”を持ち帰り「また(海外メジャーには)出場したいですね。次はコースの攻略にトライしたい」とリベンジを誓った。(テキサス州ヒューストン/林洋平)