畑岡奈紗「メジャーじゃなくて良かった」 ショットが乱れVならず
◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシックby Acer 最終日(4日)◇シービュー・ア・ドルチェホテル(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)
スタート時と同じ首位と3打差でサンデーバックナインに入った畑岡奈紗だったが、優勝を争うイメージができていなかったという。
「セカンドショットがピンに向かっていったのは6、7番だけで。なんか気づいたら(前半)3アンダーになってましたけど、オーバーを打ってもおかしくなかった」。コロナ禍の会場内はリーダーボードが設置されておらず、キャディにスマートフォンでチェックを依頼できるが、「前半の自分の内容的に、追いつけてないのは何となく分かっていた。きょうは(上との差より)自分のプレーという感じだった」と後半に入るまで見ようともしなかった。
パー3を除く14ホールで過去3日間10ホールを下回ることがなかったフェアウェイキープが、わずか5ホールにとどまった。「左一軸で打つイメージなんですけど、なかなかタイミングが合わなくて、クラブがフラット目に上がってしまうところがあって。テークバックでどこかに行ってしまいそうで、左に行くと思って体が開いたり…」。コントロールショットでしのごうとしても制御はままならず、風が吹いたコースで苦しみ抜いた。
後半の3ボギー先行で優勝争いが遠のいた後に意地を見せた。16番では20m近いロングパットを沈め、最終18番(パー5)もバーディで締め、3年前の予選落ち以来となった大会で4位フィニッシュ。みじんも達成感を見せることなく、思考は次戦のメジャー「KPMG女子PGA選手権」に向けて切り替わっている。
「修正点は見えている。真っすぐ打とうとしないで、逆に曲げるイメージで。真っすぐイメージして、どっちかに曲がるのが怖いので。大げさに右と左を打ち分ける練習をしようかな」。今季最高を自負していた状態が下降線をたどったことに唇をかみつつ、「今週がメジャーじゃなくて良かった」と素直な気持ちもこぼれた。開幕までの3日間で立て直す。(ニュージャージー州ギャロウェイ/亀山泰宏)