2020年 ショップライトLPGA

もうリンクスも怖くない 畑岡奈紗「100点に近いゴルフ」

2020/10/02 09:40
アドレスの調整がはまった畑岡奈紗。グリーンの外からパターで惜しい場面も

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシックby Acer 初日(1日)◇シービュー・ア・ドルチェホテル(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

今季開催予定を含めた米女子ツアー全18試合で最も短い6190ydながら、大西洋から吹きつける海風が厄介なリンクス風のコース。1イーグル6バーディ、1ボギーの「64」で首位と1打差3位タイ発進の畑岡奈紗は「ことしに入って、やっとリンクスとか(地面の)硬いところ、風の対応の仕方がつかめてきた。1年目と印象が変わって、苦手意識が克服できてきた。きょうは、もうほとんど100点に近いゴルフ」と笑みを浮かべた。

今季は「ASIスコットランド女子オープン」で12位、「AIG女子オープン」(全英女子)でも自身初の予選通過と適応力の部分で成長を示してきた。「横風が吹いてきたときにうまく風にケンカさせて打ったり、一番(の成長)は風の対応」と具体例を挙げてうなずく。

インスタートから2つ伸ばして迎えた18番(パー5)で2オンに成功。9mのラインを「(先に打ったローラ・デービースが)同じようなラインで、スピードや最後の曲がり方が参考になった」と流し込むイーグルを決めた。

ティショットを左へ大きく曲げた後半6番で唯一のボギーをたたいたが、ピンサイドのバンカーに入れた7番(パー3)ではシビアなパーパットをねじ込む粘りを発揮。続く8番では「1mくらい曲がった」というロングパットのラインを読み切って6つ目のバーディを奪った。

後半にティショットが乱れる場面こそあったものの、ショット全体は好調をキープ。「アドレスで少しボールに近づくようにして、目の下にボールが来るようにした。ラインに打ち出す方向が安定してきた」というグリーン上もかみ合い、前回出場した2017年に通算8オーバーで予選落ちを喫したコースを攻略した。

次週のメジャー「KPMG女子PGA選手権」へ、これ以上ない弾みをつける今季初優勝も狙える好スタート。「あと3日間、手を抜かずに伸ばしていきたい」と、さらにアクセルを踏み込む。(ニュージャージー州ギャロウェイ/亀山泰宏)

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