うっぷん晴らす5アンダー 畑岡奈紗はANA初の60台
◇海外女子メジャー◇ANAインスピレーション 3日目(12日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)
最終9番(パー5)、下り5mのフックラインを読み切るバーディ締めに笑みを浮かべた。うっぷんを晴らす「67」に畑岡奈紗は「ティショットが良くて、安定したプレーができた。(パットも)予選2日間に比べ、構えてから意外とスムーズに打てた」とうなずいた。
前日より6つ少ない27パット。ショットの好調を実感しつつスコアを伸ばしあぐねたグリーン上の対策として、前日の居残り練習からボールにより近い位置に立っている。5バーディ、ボギーなし。「目の下にボールが来るように意識した。結構変えた感じがあるので、すごくしっくり来たというわけではないけどストロークは安定した」とし「迷いなく打てた。3日間の中では一番良かった」とすぐに結果に表れた。
ショットに小技がかみ合う。出だし10番は3打目を寄せてパーを拾った。11番(パー5)はグリーン左奥のラフからロブショットでカラーに落とした3打目が20cmまで寄り、余裕のバーディを奪った。「ずっと練習していた、上げないといけないアプローチ。それがうまくできて良かった」と言った。
16ホールでフェアウェイをとらえた第1打は「ドローとフェードをうまく打ち分けながらイメージが良いほうでティショットを打てた。フェアウェイを外したのは両方の最後(18番と9番)だけ」。高い技術力を見せながら、今大会会場で初の60台をマークした。
メジャー初制覇をターゲットに掲げた前年は、年間5試合で3度の予選落ち。この日、首位は12アンダーまで伸ばした。「もちろん優勝を目指してやっている気持ちはあるけど、今の順位を見るとトップ10。去年のメジャーは良い成績を残せなかったので」と現実的な目標に切り替えつつ「きょうのショットがあれば、あしたあと3つ4つパターが入ってくれれば、もっと良いスコアで回れる」と爆発への期待も隠さなかった。