2020年 ANAインスピレーション

2週間の米生活で気持ちも整理 渋野日向子「今年一番のゴルフ」

2020/09/11 10:46
ショットの切れ味が増してきた

◇海外女子メジャー◇ANAインスピレーション 初日(10日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)

原点を思い返すことで、気持ちが少しでも「吹っ切れた」。渋野日向子が日米ツアーを通じ今季4試合目で初めてアンダーパーをマークした。米本土でのメジャーで4バーディ、2ボギーの「70」。2アンダー19位でのスタートに「今年一番のゴルフができた」と安堵(あんど)した。

始まりも終わりも“らしさ”を出せた。気温20℃台に落ち込んだ早朝のティオフ。出だし10番、「朝イチのティショットは緊張していましたね。でも3つ(3打)ともイメージ通りにいってくれた」とフェアウェイからの第2打はアイアンで攻め切りピン右2m。初めて試合で実践したパッティング時のクロスハンドグリップで難なく沈め、11番(パー5)へ続く絶好の2連続バーディ発進につなげた。

「最初のバーディのセカンドは抑え気味のショット。『抑え気味のショットは良いかもしれない』と思えた」。新型コロナウイルス感染拡大により4月から延期され、硬く乾燥したグリーンに、夏場のバミューダ芝のラフ。厄介なコースコンディションにも、フェアウェイからの第3打をピンの根もとに刺した最終9番(パー5)をバーディで締めた。

2日目以降は酷暑の予報

期待された6月の国内開幕戦、英国特有のリンクスコース2連戦はすべて予選落ち。とくに連覇を狙った「AIG(全英)女子オープン」後は「何か怖がっているのか、振り切れない」とアイアンショットの葛藤を明かしていた。試合のなかった2週間の米国生活。連日18ホール回ることで自らのゴルフと向き合い続け、気持ちを整理していった。

「すごく考えましたね。攻めの気持ちを忘れていたのか。グリーンがどれだけ速かろうが、遅かろうが、この2週間はピンだけを狙っていました。全英のときよりはイメージ通りに振れる回数が増えてきました」

手ごたえを口にする中で「途中でブレた時にだんだん自信がなくなった。(グリーンを大きく外した)8番のように」と反省を交えたが、今季7ラウンド目でマークした初のアンダーパーは6ホールでパーオンを逃し、オフに磨いたショートゲームの粘りも実感できた。「全英のときとは全然違う気持ちで臨めている。(明日以降は)気温が高いので気をつけて、きょうの2アンダーを無駄にしないようにしたい」と午後組になる2日目に意気込んだ。

※7時38分配信の「2週間の米生活で気持ちも整理 渋野日向子『今年一番のゴルフ』」の本文に順位を入れ、差し替えました

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