2020年 AIG女子オープン(全英女子)

畑岡奈紗「4日間プレーしたことは進歩」飛距離を武器に米本土へ

2020/08/24 06:36
リンクスコースのイメージは払拭した(R&A via Getty Images)

◇メジャー第1戦◇AIG女子オープン(全英女子オープン) 最終日(23日)◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇6649yd(パー71)

畑岡奈紗は初日から「74」「77」「75」「72」。通算14オーバー64位でリンクスでの戦いを終え、「一日もアンダーパーが出ていないこと、14オーバーはすごく悔しいです」と、今季メジャー初戦を振り返った。

出だしの1番から、「ボールに泥がついていたアンラッキー」でボギー発進。それでも直後の2番で3mを決めて取り戻した。気温は寒かったが、風は4日間で最も穏やかだったといい、「グリーン上で風のストレスはなかった」と8番(パー3)で5mを沈めた。しかし、「チャンスにつけても一筋違った」。

第1打をバンカーに入れて3オンした9番で短いパーパットを外した。終盤の17番(パー3)は8mをねじ込んだが、後半にボギーとした11番、18番は、いずれも第1打をラフに外し、3オン2パット。「ショートゲームのリカバリーが足りない」と課題を口にした。

過去2年は予選落ち。悲願のメジャー制覇に懸ける思いは強かったが、優勝争いどころか、カットラインぎりぎりで予選通過となった今大会。「最低限予選通過して、4日間プレーしたことはひとつ進歩した部分」と前向きにとらえた。

リンクスの嫌なイメージも払拭したといい、「残りのシーズンで風が出てきたときにボールの打ち分けができれば」と今大会の戦いを糧にする。「久しぶりのメジャー、今年の初戦で飛距離が伸びていることは実感できたので、それを安定させて自分の武器にできれば」。次戦は2018年に米ツアー初優勝を果たした「ウォルマート NW アーカンソー選手権」(8月28日~/アーカンソー州ピナクルCC)。日本のエースは収穫を体に刻んで、舞台を米国へと移す。

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