毒グモにかまれた過去も ド根性娘・ホルムクビストが唯一のアンダーパー
2020/08/22 13:15
◇メジャー第1戦◇AIG女子オープン(全英女子オープン) 2日目(21日)◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇6649yd(パー71)
32歳のダニエラ・ホルムクビスト(スウェーデン)が4バーディ、3ボギーの「70」でプレー。出場144人中、唯一のアンダーパーとなる通算1アンダーで大会を折り返した。
「横風がたくさんあり、前半は本当に長く感じました。この2日間はとても大変でした」
前半4番(パー5)でひとつ目のバーディを奪うと、6番(パー5)でもバーディを奪った。フェアウェイキープ率は57%も26パットとグリーン上で安定した。
2歳から競技を始め、ツアーは未勝利。2013年「オーストラリアン女子オープン」予選では、クロゴケグモに足をかまれたことも。時間の経過とともに大きく腫れあがったが、ティを皮膚に突き刺して毒だと思われる透明の液体を絞り出して応急処置。そのまま残り14ホールをプレーした根性の持ち主だ。
中国・海南島で行われた2018年「ブルーベイLPGA」参戦中には、コントロールを失ったゴルフカートが壁に衝突し、背中を痛めた。そのときの後遺症は今でも残っており、リハビリも継続している。
全英女子初開催となるロイヤルトゥルーンGCでは男子メジャー「全英オープン」が9度行われてきた。直近の2016年大会はスウェーデンの先輩ヘンリック・ステンソンがフィル・ミケルソンとのデッドヒートを制している。
「最終日のステンソンのプレーを覚えています。おそらくメジャー史上、最高の対決のひとつだったと思います」と振り返る。女子では2003年のアニカ・ソレンスタム以来となるスウェーデン勢の全英Vに期待がかかる。