2020年 AIG女子オープン(全英女子)

「ほぼ空振り」からダブルボギーも 渋野日向子は中盤で流れ崩す

2020/08/21 23:44
渋野日向子は巻き返せなかった(R&A、Getty Images)

◇メジャー第1戦◇AIG女子オープン(全英女子オープン) 2日目(21日)◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇6649yd(パー71)

5オーバーから巻き返しを狙った渋野日向子は「78」と落として通算12オーバー。日本人初のメジャー連覇に可能性を残すため、雨風舞う難コンディションで序盤は流れ良くスタートしたが中盤に失速した。

午前8時9分のティオフ、風向きは初日と変わり曇天から雨が落ち始めた。「きのうとちょっと違って横風が多かったので、正直やりにくさはありましたね。(序盤は)アイアンがしっかりパーオンできていたところが良かったんですけど」。出だし2ホールをパーで切り抜けると、3番では長いパットを沈めバーディを先行。1打で大きく動く混戦のリーダーボードで40位台に浮上した。

5番で重いグリーンに対応できず3パットボギーをたたき、7番で流れを停滞させた。フェアウェイから130yd強を7Iの低弾道で狙った。「右から風が来ていたのでしっかり右を向いたつもりだった。しっかり体を回すことができず、手首だけで打ったのか、はるか左にいった」とグリーンサイドの深いラフへ。アプローチは浮いたボールの下をヘッドがくぐり「ほぼ空振り状態」。かぶせ気味に放った4打目で乗せ、2パットのダブルボギーをたたいた。

初日に第1打をピンの根元に刺し、初バーディを奪ったポステージススタンプ(郵便切手)の異名がある名物8番(パー3)。再現を狙いPWを手にしたが「うまく振り切れなかった」。左からのアゲンストの風に邪魔され、グリーンで弾んでバンカーに吸い込まれてボギーと2ホールで3打を失った。

後半は11番から4ホール連続でパーを拾ったが、15番は先に同じようなラインからロングパットをショートさせたブルック・ヘンダーソン(カナダ)の後に、2m強オーバーさせて2度目の3パットボギー。ティショットをグリーン左に外した17番(パー3)から2連続ボギーで予選ラウンドを終えた。

経験値がものをいうリンクスコース。初挑戦から2週連続で持ち味を発揮できず「リベンジした過ぎますね」と悔やんだ。自らの技術に目を向け「きょうのスコアは風どうこうではなく自分の責任。もっとショットに自信を持っていけるように。いつまでも経験、経験とは言ってられない」と成長を誓った。

2020年 AIG女子オープン(全英女子)