次週メジャーを見据えリンクスで 畑岡奈紗は7カ月ぶりに主戦場復帰
◇米国女子◇ASIスコットランド女子オープン 事前(12日)◇ルネッサンスクラブ (スコットランド)◇6453yd(パー71)
7カ月ぶりに主戦場の米ツアーに復帰する畑岡奈紗は苦手としてきたリンクスコース攻略へ考えを巡らせた。「風を利用しながらコース戦略していきたい。2年前の経験を生かせれば」。低弾道のショットを織り交ぜて対応していくつもりだ。
別コースで開催された2年前は、自身初のリンクスで59位。大会後「考えることが多くて疲れた。3試合くらいやった感覚」と疲労感を口にしていたほど嫌なイメージを残した。9日に日本から渡英。開幕2日前までに海沿いで難易度が増すというバックナインを中心に27ホールを回った。「体調や体の動きは良い。イメージはもう少しフェアウェイが硬いかなと思いましたけど」。午前6時30分から行った開幕前日、Zoomによる記者会見で印象を口にした。
感染症対策により大会期間中、共有ジムでのトレーニングは1人45分と制限がある。普段は母・博美さんと転戦するが、大会側は関係者の人数を減らしキャディのグレッグ・ジョンストン氏と2人だけの転戦になる。「グレッグもこのコースは初。去年の全英もリンクスっぽくなかったので(このコンビでのリンクスは初)。ただ彼は30年以上キャリアがある」。前年国内メジャー2勝をともにし、別選手の海外メジャー優勝を複数回サポートした相棒に絶大な信頼を寄せている。
リンクスでの戦いに向けてクラブも見直してきた。「バウンスのないクラブを入れ、3Wとかも新しくしました」。今季は年明けの開幕戦から2試合連続で2位。「海外の選手がマスクをしているのも見慣れないですね。久々の米ツアーなので試合勘だったり、下の硬いコースに慣れていければいい」。コロナ禍での復帰戦は、次週に控える同じくリンクスで開催するメジャー「AIG女子オープン」(全英女子オープン/スコットランド・ロイヤルトゥルーン)を見据えた戦いにもなる。