2009年 LPGAコーニングクラシック

宮里美香が怒涛のバーディラッシュで初優勝に王手!!

2009/05/24 10:50
最終18番をバーディで締めた宮里美香は、右手で小さくガッツポーズ(Michael Cohen/Getty Images)

米国女子ツアー「LPGAコーニングクラシック」に出場している宮里美香が、3日目の1イーグル、8バーディの10アンダーをマーク。通算17アンダーまでスコアを伸ばし、台湾のヤニ・ツェンと並び首位タイで最終日を迎えることになった。

初日は2アンダーの54位タイと平凡な順位でスタートした宮里だが、2日目には10番までに7つのバーディを量産。しかし、後半にボギーを3つ叩いてしまい、自身では悔いの残るラウンドとなったが7アンダーの20位タイまで浮上していた。

そして迎えた3日目、2番パー5で3日連続となるバーディを奪うと、5番のパー5では残り169ヤードの2打目を5番アイアンで2オンに成功。そして、10mのパットを沈めプロとして始めてのイーグルを決めた。「あのイーグルで気持ちが楽になりました」という宮里は、前日同様6番、8番、9番でもバーディを奪い前半を6アンダーの「30」で終えた。

「昨日は後半に崩れてしまったので、今日は絶対にそんなことはしないと思った」と強い気持ちで望んだ後半。12番パー5、15番と2m以内のバーディパットを沈め、17番ではティショットを左に曲げてボールは木の後ろに止まってしまう。しかし、わずかな隙間からピンを狙えると判断した宮里は、9番アイアンでピン手前4mに乗せてバーディを奪いガッツポーズを見せた。

最終18番も3mのバーディパットを決め、再びガッツポーズ。完璧なゴルフで首位タイに浮上した宮里は、初めての公式会見に呼ばれた。「公式会見はちょっとびっくりしました。まさか行くとは思わなかったから・・・。昨日は後半に焦っている自分がいましたが、今日は落ちついてラウンドできました。優勝争いとかは、自分の中でまだ整理がつかない。3日間アンダーパーでラウンドできているのが、すごく自信になります。明日に向けていい状態なので楽しみ。明日はヤニと優勝争いができれば、それが目標でここに来たというのがあるので、凄くうれしいです」。

現在19歳宮里が、ツアールーキーとして戦う米国の地で、出場8試合目を大きなチャンスを迎えた。宮里藍上田桃子が見守る中で最終日にどのような戦いを見せるのか、日本のゴルフファンには楽しみな最終日を迎える。

2009年 LPGAコーニングクラシック