米国女子ツアー

LPGAツアー、Qスクールファイナル開幕直前情報

2007/11/29 10:56

男子のQスクールファイナルに臨むのが166人なのに対し、LPGAツアーは29人少ない137人による戦い。PGAツアーでは、25位タイまでの選手がシード権を獲得する一方で、女子は上位17人に限られています。男子は全員が6ラウンド回りますが、女子は4ラウンドを終えた後、70位タイまでの選手だけが、残り2ラウンドに進みます。

今週出場する137人のうち、3人が「ソルハイム・カップ」の経験者です。それは、ジョアン・モーリー、ケリー・キーニー、そしてポーラ・マーティーですが、マーティーはソルハイム・カップに出場した2002年、ヨーロッパの賞金女王に輝きました。マーティーは、今週、2005年以来となるLPGAツアーのQスクールファイナルに出場します。

ポーラ・マーティー
「今週は思い切り楽しみたいですね。過酷な戦いだからこそ、自分にプレッシャーをかけずに楽しもう、そんな姿勢が大事だと思っています。大変なのは充分承知ですから、楽しむしかない、そう思っています。」

マーティーの落ち着きは、2006年に初めての赤ちゃんを出産したからかも知れません。ヨーロッパで2度賞金女王に輝いたマーティーは、出産でものの見方が変わったといいます。

ポーラ・マーティー
「以前は、ボギーをたたくと腹が立ちましたが、今それはありません。息子への愛情が私のエネルギーですし、息子のことを思うと、前向きな姿勢でいられます。」

ポーラの所属する欧州女子ツアーは、今シーズンあと2試合となりましたが、今週は、ほとんどの選手にとって最後の大会。できたら誰もが避けたいイベントでは、何よりポジティブ思考であることが大切です。

記者
「ワクワクしますか?」

ビラダ・ニラパスポンポーン
「ええ、この大会に出れば、オフシーズンが短くなりますから、退屈しなくてすむでしょ?」

ニコル・ジャレー
「悪くないですね。いい意味での緊張感を味わえるのは嬉しいことです。それがゴルフの醍醐味と思っています。」

ペイジ・マッケンジー
「マラソンゴルフなので、今日は早めに練習を終えて、この後水分をたっぷりとって体を休め、ペース配分するつもりです。」

17人だけが合格となると、プレーオフの可能性は高いため、ペース配分はかなり大切といえるでしょう。2006年最後の一人として合格したのが、ペースを重視すると言ったペイジ・マッケンジー。プレーオフ無しで決定しました。2006年Qスクールを突破した15人のうち、7人がシード権を確保しています。今年のルーキー・オブ・ザ・イヤー、アンジェラ・パークは、「全米女子オープン」で2位につける大健闘。キム・インキョンは、2006年のQスクールにアマチュアとして出場し、堂々のトップタイ。今年の6月、「ウェグマンズ・LPGA」で2位フィニッシュを記録しています。