2020年 ISPS HANDA オーストラリア女子

原英莉花「足踏みしたくない」豪での経験糧に国内開幕戦へ

2020/02/16 18:00
最終日を「73」で終えた原英莉花

◇米国女子◇ISPS HANDA オーストラリア女子オープン 最終日(16日)◇ロイヤルアデレードGC(オーストラリア)◇6689yd(パー73)

強風が吹いた後半に3打落とした原英莉花は「途中から急激に(風が)吹いてきて『ここから』という時だったのでそこからの頭の切り替えができなかった。最後イーブンに戻せたのは良かったけど、課題は残りました」。前年大会の予選落ちを大きく上回る25位にも冷静に総括した。

決勝2ラウンド連続で同組となった元世界ランキング1位クリスティ・カーに評されたダイナミックなゴルフ。持ち味は2番からの3連続バーディを生んだ。打ち下ろしの3番(290yd)は第1打をカラーまで運び、「4番のセカンドは下の芝がスポスポで『これ打てるのかな?』というライ。ミラクルでした」。一時は流れに乗ったが、突風の後半15番(パー5)は短いパーパットがカップに蹴られ、16番(パー3)もダブルボギー。「(風などを含め)状況判断がしっかりできないと落としてしまうと感じた」と終盤の失速を悔やんだ。

経験を糧とする原英莉花(※大会提供)

前年大会は上位から出た2日目に「79」をたたいて予選落ちを味わい、「この試合でガクンときて『頑張るぞ』と気を引き締めた」と国内ツアー初優勝を挙げてブレークした。今年はカーらと回り「メリハリあるプレー」を学び、「去年よりは状況判断もできたと思うけど、まだまだ先があるので 一歩一歩成長できたら」と今後を見据えた。

20年初戦で新たなクラブにも好感触を示し「(国内ツアーは)開幕してから早めに1 勝を挙げたい。そうしたら自分でも自信をもってストンと行ける気がするので、足踏みしたくない。ここに来る前より不安はなくなりました。あとは自分の気持ち次第」。将来的な米ツアー挑戦の想いも膨らませながら、まずは主戦場になる国内ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」(3月5日~/沖縄・琉球GC)に備える。

2020年 ISPS HANDA オーストラリア女子