米国女子ツアー

全米デビューの上田桃子「世界の皆さん、こんにちは!」

2008/02/13 12:50
会見で笑顔を見せる上田。物怖じした様子はない。

米国女子ツアー開幕戦の「SBSオープン」を2日後に控えた火曜日、昨年史上最年少で日本ツアーの賞金女王に輝いた上田桃子(21=ソニー)が、会場のタートルベイリゾートで今季の意気込みを語った。

会見の冒頭、流暢な英語で挨拶を始めた上田。「Aloha! My name is Momoko Ueda. I’m excited to challenge my first year of USLPGA tour. I’m very happy to start the season in Hawaii.」一生懸命覚えたという英文を、きれいな発音で披露する。後半、言葉に詰まって悔しそうな表情を浮かべたが、忙しい時間の合間を縫って勉強した成果を遺憾なく発揮した。

昨年のフィールズオープンで初めてLPGAツアーに参戦した上田は、外国人選手がパッティンググリーンで過ごす時間の長さに気付き、小技の重要度を認識した。キャディと練習方法を巡って言い合いになり、悔しい思いも味わった。初めての米国ツアーは、それだけ刺激が強かった。「ハワイは私を一番成長させてくれた場所。ここでデビュー戦を飾れて嬉しく思います」。1年後、ツアーメンバーとして再びこの地に戻ってきた。

「1年を通して、良い1年だったと言えるのが最高です。チャンスが来たら掴みに行くけど、まずはチャンスを待ちたいです」という上田。開幕戦とはいえ、長い1年の中での1試合でしかない。「特に緊張なんかはないですね。自分が頑張れば良いっていうのは、日本と変わらないですから」。マイペースで、夢への一歩を踏み出した。