米国女子ツアー

桃子、好プレーも一打で暗転

2008/04/06 11:41
10番の2打目はグリーンを大きくオーバー。カート道の救済を受ける上田

「クラフトナビスコ選手権」3日目を迎えた上田桃子は、朝の練習場から笑顔が見られ、初日2日目とは違った余裕が感じられた。4番で2.5mを沈めてバーディを奪うと、続く5番パー3で6m、6番でも5mを沈めて3連続バーディ。通算1アンダーまでスコアを伸ばし、上位進出を期待させた。

8番で一つスコアを落としたものの、前半を「34」で折り返して迎えた10番パー4。絶好のティショットでフェアウェイをキープした上田はピンまで残り122ヤード。52度のフルショットは100ヤード、PWなら120ヤードを基準としているが、風はフォロー。「どちらで打つか迷った」という上田だが、「3(バーディ)を獲るなら52度だけど、今は要らない」とPWで軽く打つことを選択した。

だが、これがピンを約30ヤードオーバーして奥のラフまで飛んでしまう。「何でそんなに飛んだの!?」と本人も驚くミスショットで、チャンスが一転、ピンチに変わり、そこから寄せきれずにボギーとしてしまう。

「あれで流れを悪くしてしまった」という上田は、続くチャンスホールの11番パー5でもショットが乱れてバーディを奪えず、その後はずるずるとスコアを落とし、最終ホールでも池に入れてダブルボギー。結局後半は「42」と崩れ、この日は4つスコアを落として通算6オーバーの51位タイに後退した。

「(10番は)セーフティのつもりが大きなミスをしてしまって…。PWでも100ヤードをしっかり打つ練習をしないといけない。何ヤードキャリーして、何ヤード転がるのか。メジャーでは簡単にパーを取らせてくれない」と、自身の足りなさとメジャーの厳しさを痛感した。

それでも、いつもの桃子節は戻ってきた。「昨日までは情けないラウンドだったけど、今日は久しぶりに悔しいラウンドでした。明日はビックスコアを出せるようにして、価値あるラウンドにしたいです」と、力強く締めくくった。