しぶこの“もぐもぐ”で品薄に? 『タラタラしてんじゃねーよ』を食べてみた
海外メジャー初出場だった「AIG全英女子オープン」で、日本勢42年ぶり2人目のメジャー優勝者に名を刻んだ岡山県出身の20歳・渋野日向子。世界中から称賛を集めた「笑顔の快進撃」で、原動力になったとみられるのが、プレー中の“もぐもぐタイム”だ。何を食べてニコニコしていたんだろう? 渋野がプレー中に食べていた駄菓子を必死に探してみた。
“もぐもぐタイム”は、2018年の平昌オリンピックで銅メダルを獲得したカーリングの女子日本代表チームが、ハーフタイムにイチゴなどの果物や地元・北見市の名菓『赤いサイロ』を美味しそうに頬張りながら策を練っていた姿に名付けられた流行語。
初出場の大舞台で、海外メディアが「スマイルシンデレラ」と名付けるほど笑顔でのプレーが目立った渋野。今大会でショットの合間などにキャディバッグから駄菓子を取り出してはパクついて、その詳細が注目を集めた。渋野の申告によると、食べていたのは、『タラタラしてんじゃねーよ』、『カットよっちゃん』(通称:よっちゃんイカ)といった魚肉ねり製品加工品であることが多かったようだ。
いずれも山梨県中央市に本社を構える「よっちゃん食品工業株式会社」の製品で、それぞれ乾燥させた魚肉の練りものにさまざまな味付けがされている。渋野は両製品のほかにも、カリカリ梅の『梅しば』や酢昆布、味のりなど“昭和な珍味”を、初の海外メジャー用にわざわざ日本から自ら持ち込んだり、ファンからの差し入れで調達したりして、不慣れな海外コースでも自分らしいプレーにフォーカスし続けた。
なかでも仕事がはかどりそうなのが『タラタラ―』で、その効果にあやかろうと記者が会社近く(東京都品川区周辺)のコンビニエンスストアで探してみると、すでに売り切れ店が続出しており、2時間近く小売店をまわったところで、ようやく同じ商品を発見できた。パッケージにエスニック風味と記載がある『タラタラしてんじゃねーよ スティック(19g)』はメーカー希望小売価格100円+税。口に入れると、魚介の味わいが広がり、ピリッとした辛さが後からやってくる。いわゆる“酒のつまみ”といった感じだ。
ちなみに、同社の公式ホームページによると、渋野がこの日優勝したことにより、現在は問い合わせが殺到しているという。テレビ各局のワイドショーでも多く紹介され、今後も品薄状態が続くことが懸念されている。入手できるかどうかは運次第。ビール片手に、歴史的プレーを振り返る時には、最高のつまみとなることは間違いなさそうだ。 (編集部・大久保彩)