<オフトレはバッチリ!! 横尾要の不純な動機とは・・・>
41歳を迎えて「今年はオフはそこそこトレーニングを頑張った」という横尾。その動機はしかし、少々不純かもしれない。東京品川区にあるジムを、その場所に選んだのは「俺ってミーハーだから」。
小学生時代は、実家のある都内豊島区要町の少年野球チーム「要町ホープス」でファーストを守り、今も無類の野球好きは「だって、そこには大輔でしょ、ノブにダル、澤村に阿部に・・・」と、夢見顔で指折り数えて「み~んな来てる!!」。名前があがった選手のみなさんのフルネームはあえて割愛させていただくが、出てくるのはスター選手ばかり。つまり、40歳を過ぎて体力の維持を口実に、横尾は「大好きな野球選手に会いに行っている」。
秋には日本シリーズが始まれば、それこそ自分のゴルフもそっちのけで、野球談義を始めるほど。トレーニングにしても、そこに行けばスターに会えるというのを何よりの原動力にして、せっせと通い詰めたというわけだ。
近頃では、報道陣に囲まれても“ケンケン”こと久保谷健一のお株を奪うくらいのボヤキ節を炸裂させて、やれ「僕ももうトシ」だの、V争いのさなかに「失速準備はいつでもOK」だの自虐コメントに終始しながらも、先週のフジサンケイクラシックでは春の「インドネシアPGA選手権」の2位に続く今季2度目のトップ10入りで、6位につけた。
最終日は、松山英樹との最終組では富士の麓をこんな感じで、猛ダッシュ・・・! 根っからのミーハー魂こそが頑張った動機だと、臆面もなく打ち明けたトレーニングの成果はこんな姿からも伺えた。でも言ってみれば、この歳になってもまだ野球選手とお近づきになりたいと、頑張っちゃうというのは不純どころかある意味、心は純な少年のまま。「もう俺もおっさん」とかなんとか愚痴っている本人の口ほどにもなく、心も体もまだまだ元気な41歳!!
2006年以来となるツアー通算6勝目も「無理無理。ありえない」と言って本人は興味を示さないが、年齢を感じさせないしなやかボディーから放たれるスイングは、相変わらず華麗だ。男子ツアーはいま21歳がぶっちぎるが、脂が乗りきったアラフォー男の近々の復活Vも、プンプンと匂ってくるようである。