国内男子ツアー

<ゴルフトーナメントには、選手のプレーのほかにもお楽しみが一杯!>

2011/10/17 07:49
今年の「ANAオープン」スタート前、ティグラウンドでじゃんけん大会を盛り上げる宮本武蔵アナウンサー

今週のブリヂストンオープンに、名物アナウンサーが登場する。以前もこのコーナーで一度、ご紹介したかと思うが、宮本武蔵さんは正真正銘の本名もまた、インパクト大のお方だ。

何が評判かというのを改めて簡単に説明すると、スタートホールの選手紹介。話題の選手に、ニックネームをつけるのがお得意で、池田勇太なら「ゴルフ界の若大将」。石川遼は「ミラクルゴルファー」。今年9月のANAオープンで、ツアー初優勝を挙げた豪州のカート・バーンズには、その奇抜な出で立ちに名付けたのが「ファンキー・ファッションリーダー」だ。

バーンズ本人もいたくお気に入りで、そう呼ばれるたびに、口角をニヤリと上げて喜ぶほど。観客もその様子を見て大いに喜ぶ。そんな愉快なスタート風景に、あるときちょっとした懸念を口にしたのが石川だった。8月の「VanaH杯KBCオーガスタ」で久しぶりに池田と同組ラウンドになったときのことだ。

「武蔵さんは『今日は言うからね』と合図をくれた上で言ってくれるし、もう慣れていますので、僕は言われた瞬間にまだ微笑みますけれど・・・」と言ってから、ちょっぴり不安そうな顔をして「勇太さんは、大丈夫かなあ?」。

確かに、「若大将・・・」と呼ばれても、池田はニコリともしない。むしろ憮然とした顔で出ていくのだから、石川のいうとおりに見ている周りのほうがドキドキしてしまうが、そちらも心配ご無用だ。宮本さんは、池田にもきっちりと仁義を切っている。「勇太もけっこう気に入ってくれていて、時には『今日も言うの?』なんて聞いてくれるから」というから、ぶっきらぼうは照れ隠し!?

宮本さんの一言で、わっとその場が盛り上がる。選手たちにとって、トーナメントは毎週のことだが、「お客さんにとっては、年に一度のお祭りですから」とは、再び石川の言。「地域を盛り上げていくと言う意味でも、武蔵さんの取り組みは非常に良いと思う。お客さんは、選手のプレーだけを楽しみに来てるわけじゃないですからね」と、石川も納得顔で「それに、スタート前にはジャンケン大会とかして、盛り上げてくれるんですよ」。

石川が彗星のように登場してからは特に、スタートの何時間も前から観戦スタンドに陣取って、選手の登場を今か今かと待ちわびる鈴なりのお客さんを相手に、宮本さんは本番前の“前座”になりきる。大声を張り上げ、ジャンケン大会などで場をつなぐのだ。

そんなひとときを楽しめるのが、今週のブリヂストンオープン。全国ゴルフファンのみなさん、今週はぜひ千葉県・袖ヶ浦カンツリークラブの1番ティに集まれ・・・・・・!!