<日本代表が揃ってデレデレになった日>
今年3回目を迎えた日韓対抗戦は、「ミリオンヤードカップ」と新たに名称を変えて、韓国・金海市にあるジョンサンカントリークラブで開催された。大会の2日前には、釜山市内のオフィシャルホテル「パラダイスホテル」で開幕直前にきゅうきょタイトルスポンサーに迎えられた韓国銀行「KB」の要人をはじめ選手、関係者を招いて前夜祭が行われた。
両キャプテンによる新しい優勝杯のお披露目や、選手紹介。初日の組合せの発表会など、ひととおり行事が済んだあと、今年のパーティは少し趣向を変えて地元の歌手やミュージシャンが華を添えた。
それまでは、おとなしくコース料理をいただいていた選手たち。いきなり身を乗り出さんばかりに、舞台に釘付けになった場面があった。ソウルで活躍しているという、4人組が舞台に上がった瞬間だ。バイオリンや琴に似たような楽器のコラボレーションは、「フュージョン韓国国楽」というジャンルの「queen」というグループだそうで、これがまた、揃いも揃って美形揃い。
可愛らしい衣装をまとい、日本でも大人気の「KARA」よろしく、ときおり華麗なダンスまで披露してくれるものだから日本代表メンバーも大喜びで、やんやの声援・・・!!「俺は、右端の子がいい!」。「僕はバイオリンの子」と、勝手に自分の好みで盛り上がる。と、タイミングよく、その「バイオリンの子」が舞台を下りて、演奏しながら選手たちのほうへ歩み寄ってきたから、さあ大変。「おぉ~!!」といっせいにどよめいて、興奮は最高潮に・・・・・・!! 日本男児が「可愛い~!!」と、いっせいに色めき立った。
まさに、そんな「デレデレ」の場面がこの写真。ゴルフをしているときよりも、みな表情が生き生きと感じるのは、気のせい?!会場には、ほかにも案内役のコンパニオンなど、至るところに“コリアンビューティ”が控えており、選手たちは終始ソワソワ。最後に両チームとも壇上に上がり、記念撮影をすることになった。男性のカメラマンが、「いち、に、さんのタイミングでガッツポーズを!」と、オーダーしても煮え切らない日本勢は、すかさずかたわらの美女におねだりだ。
「彼女が“いち、にぃ、さん”って言ってもらえば」と、言い出してまたもやみんなデレデレだ。可愛らしい声に誘われて、一応はガッツポーズを作ってみせたはいいが、もはや全員が骨抜き状態で、その拳にもちっとも気合が入っていないのは一目瞭然だった。
そんなわけで、いろんな意味で大いに盛り上がった前夜祭。宴会場を出る際に、2年連続で代表入りを果たした小田孔明の自嘲のセリフが、まさに自分たちを言い得て妙だった。
「今日一番盛り上がった場面があの瞬間って・・・。僕らって、なんやねん?」。
いやいや、それもまた一興。そんな積み重ねがいろんな意味で、チームの団結力を高めたのは、間違いない・・・!?