国内男子ツアー

ツアープレーヤーたちの運動会<加瀬秀樹>

2004/10/04 09:00

今週の「アコムインターナショナル」。加瀬秀樹が晴れ晴れとした表情で、会場の石岡ゴルフ倶楽部に現れた。

「いやぁ、ほんと楽しかったよ。もう、張り切りまくっちゃった!」。先週、9月23日の秋分の日は、長男・哲弘君の運動会。母・文子(あやこ)さんは早朝5時半に起きて家族3人のお弁当作り。父・秀樹は愛息子の声援のみならず、綱引きなど競技にも参加して、大騒ぎの1日を過ごした。

実は加瀬が、小学校3年になる哲弘君の運動会に参加したのは今年が初めてだった。毎年この「アコムインターナショナル」と、試合日程が重なって、行きたくても行けなかったのだ。

昨年の大会でも、複雑な心境をこうこぼしていた。

「毎年、『今年もお父さん、来られないの~』って寂しそうに言われてね…。たいがい、運動会は日曜日だから、まあ予選落ちでもすれば行ってやれないこともないんだけど、いかんせん僕はこのコースとの相性が、なぜかとっても良くってさ」との言葉通り、昨年も28位タイで決勝進出。哲弘君の願いは叶えられなかった。

「いいよいいよ、お父さんはゴルフで頑張って」と、もうすっかり父親の仕事について理解している様子で手を振る息子の姿がいじらしく、またいっそう心苦しくもあり…。

「プロゴルファーは、せつないよねぇ」と、苦笑していた。

それが今年、とうとう念願が叶えられたのは、今大会の急な日程変更があったから。当初、9月4週の開催予定だったが、最終日の26日にコース近隣の茨城県小川町にある自衛隊の百里基地で航空祭が行われることが分かった。

そこで、地元住民のみなさんに配慮した大会主催のアコム株式会社が開催を1週ずらし、今回の日程となったのだ。

「おかげでようやく、運動会に参加できました。アコムのみなさんには、本当にありがとうございます!って、言いたいです」と、感謝感激の加瀬だった。