ツアープレーヤーたちの愛用品<国吉博一>
野球のトスバッティングにゴルフスウィングのヒントがある、とバットでスウィング練習する選手は意外と多いのですが、国吉は、2週前の1週間のオフ週にそれを極めてしまいました。
ゴルフクラブはいっさい握らず、ひたすら1日中、バットを振り続けて1週間。そして迎えた先週のマンダムルシードよみうりオープンの月曜日に、再びクラブを握ってみると、それまでバランスを崩していたスウィングの状態がすっかりよくなり、初日は5位発進するなど、復調のきっかけをつかんだようです。
普段から、試合会場にもバットを持参し気にかかる点があるとすぐにバットを取り出し「練習場で振ってみる」という国吉ですが、1週間もクラブを握らず、バットでの素振りだけを繰り返したのは、今回が始めての試みでした。その効果はてきめんで、「思い切った甲斐があった」と、喜んでいました。
国吉愛用のこのバット。実は、今のゴルフクラブよりもうんと年季が入っていて、15歳のときからずっと使い続けているものなのだとか。たまに他のバットも試してみることがあるそうですが、結局この1本がいちばん感触がいいそうで、いまやこれさえあれば安心の「お守りみたいなもの」なのだそうです。
現在賞金ランク80位の国吉が、2002年以来のシード権を取り戻すべく、さまざまな工夫をしながら奮闘中です。
トーナメントで起こったルール裁定の実例
<マンダムよみうりオープン>
「え! 私の球、動かされたの?」
2日目、18番(パー5)のセカンド地点で競技委員要請があった。
競技委員が駆けつけてみると、ティショットを左のラフに打ち込んだプレーヤーの球をギャラリーが動かしたと言う事であった。
その場所にいた多くのギャラリーの証言により、動かされる前にあった箇所がはっきりしたので、そこに球をリプレースさせ罰無しでのプレーとなった。 (規則18-1)
読者の皆さん、これは普段のプレーでコース管理の方が動かした時なども同じ裁定となります。