国内男子ツアー

ツアープレーヤーたちのオフ<谷口拓也>

2005/03/14 09:00
昨年は、各種の新人賞を受賞した谷口。着慣れないタキシードを着る機会も増えて、「まるで、チビッ子演歌歌手みたいでしょ?!」。いつも明るいキャラクターで、ツアーを引っ張っていく。

シード2年目の谷口拓也はこのオフ、プロ野球ヤクルトスワローズの岩村明憲選手と一緒に合宿を行った。

同じ四国出身というのが縁で知り合った岩村選手は、谷口よりひとつ上の先輩。昨年、初優勝をあげた「アイフルカップ」の最終日前夜には、岩村選手の座右の銘でもある「『何苦楚魂(なにくそだましい)』で、頑張って来い!」とのメッセージを贈られ、それを励みするなど親交を暖めてきた。

そんな尊敬する先輩との合宿は、まさに目からウロコの連続だったという。どんなハードなトレーニングにも、まったく息があがらない強靭な体力はもちろん、合間のラウンドでは、常に谷口をオーバードライブ。

別分野にもかかわらず、トップアスリートの肉体から繰り出されるすさまじい球筋とスーパープレーには、ただただ、アングリと口をあけるばかりだったという。

「さすが、野球界のスターって感じ。持って生まれたものもあるんでしょうが、いろんな意味で励みになった合宿でした」と、谷口は言う。

岩村選手に刺激を受けて、そのあと、すぐに飛んだ米国合宿でも気合が入った。技と体をみっちりと鍛え抜き、今年かかげた目標は「まずは次の2勝目。それと、昨年以上のランキングです!」

谷口が待ちわびる2005年のツアー開幕は、もうまもなくだ。