国内男子ツアー

ツアープレーヤーたちのいま一番したいこと<谷原秀人>

2006/08/14 09:00
海水浴に行く計画を立てていたが、メジャー最終戦「全米プロ選手権」から招待状が届き、嬉しい誤算となった谷原秀人

自身2度目の全英オープンで5位タイにつけて一躍、時の人。さらに、帰国初戦のサン・クロレラ クラシックでは今季2勝目。まだ複数回の優勝者が出ていなかった今季ツアーの一番手となった谷原秀人が「いま一番したいこと」

それは、海水浴だそうだ。

「ここ最近は、何年も海に行ってない」という。
それは、以前、大変な目にあったせいもある。

職業柄、体は「年中パンダの変形版状態」
顔と腕と足は真っ黒に日焼けしているくせに、首から下は見事なまでに真っ白け。

「せめて全身をまんべんなく、こんがりと焼きたくて」
ある夏のオープンウィークを利用して、勇んで海辺に繰り出したはいいが、いざツアーが再開すると、今度は日焼けした胸がポロシャツに擦れて、しばらく痛くてまともにスイングできなかったことがあったのだという。

「・・・半端じゃなく痛かったんスよ」
これに懲りて、しばらく足が遠のいていたが今度こそ対策も万全に、「久しぶりに行きたくなった」と、優勝インタビューで語っていたものだ。

「のんびりと海風に吹かれて、疲れた体を癒しに行きたいな~と・・・」

28歳のそんなささやかな計画はしかし、嬉しい誤算となった。
その2日後に、17日に米イリノイ州のメダイナカントリークラブで開幕する全米プロゴルフ選手権から、招待状が届いたのだ。

急上昇した世界ランク102位(8月8日時点)の資格によるものと思われるが、急な遠征に悠長に海水浴どころではなくなった。
本人も大慌てで、「とにかく、体の疲れだけでもなんとかしておかなくっちゃ!」と渡米準備に取りかかった。

スイングの調子も万全とはいえず、不安を残したままの出発となりそうだが、今季メジャー最終戦も底抜けのド根性で乗り切ってくれるのではないだろうか。メジャー2戦続けての、嬉しいニュースを待ちたいものである。