国内男子ツアー

ツアープレーヤーたちの理想<鈴木亨>

2006/06/05 12:00
上半身を重点的に鍛え、「アスリート系の体」を目指す鈴木亨

先月28日に、40回目の誕生日を迎えた鈴木亨。ちまたで流行の“ちょい悪オヤジ”ならぬ、“ちょいダンディな40代”を目指しているという。「どんなに良いプレーをしても、プロはやっぱり見た目がよくないと人気が出ない」と、これまでは主にランニングが中心だった下半身強化のトレーニングを、このオフから上半身重視に切り替えて取り組み出した。

目標は、タイガー・ウッズ片山晋呉らに代表されるような「アスリート系の体」だ。

「彼らは、遠目から見てもかっこいいでしょう?僕もああなりたい。プロゴルファーは40代を過ぎても現役でいられる数少ないスポーツだけど、体型は年齢とともにどうしてもボテっとしてくるもの。実際にそういう選手が多いけど、僕は40歳を超えても颯爽と歩きたいと思ったんです」

まだまだ、理想にはほど遠い。
「鏡を見て、自分で惚れ惚れするような体型にはなってない」とは言いながら、その効果は徐々に表れている。気になっていた腹回りはすっきりと凹み、胸周りはかすかな盛り上がりを見せはじめている。

体型が変わり出すと、ファッションにもがぜん興味が出始めた。
いまメーカーにオーダーしているのは、タイトなシルエットのウェアだ。

「女性がね、ダイエットに成功したら1サイズ小さい服を着たくなる、とかそういうのあるでしょう?あの気持ちが、ちょっと分かった気がする。筋肉がつきだすと、僕も急に細身の服が着たくなりました」と、笑う。

顔や身長は無理でも、体型なら努力すれば変えられる。
「40代からでも遅くない。目指すは、中年のダンディ。そっちの路線を目指したい」という鈴木。
「モデルの人がどんな服も体型で着こなしちゃうのと同じように、何を着ても似合う体。それが僕の理想です!」

もちろんそれと同時に、ゴルフでも結果を追い求めていくのはいうまでもない。「今からシンゴみたいな超一流に・・・というのは無理かもしれないけれど。まだまだ、諦めたくないから」

40歳を超えても貪欲に、次のツアー通算8勝目をねらっていく。

トーナメントで起こったルール裁定の実例

<「三菱ダイヤモンドカップ2006」>

第1日目、12番ホール(パー3)での出来事です。プレーヤーAのティショットは少し短くグリーン側より転がり戻ってきて池(ウォーターハザード)に入った。プレーヤーAは球の処置をラテラル・ウォーターハザードと勘違いをして最後に横切った地点からホールに近づかない所で2クラブレングス以内にドロップしてプレーをした。

3ホール進んだ15番でギャラリーからの情報で競技委員がプレーヤーAに確認して事実が発覚しウォーターハザードに入った球の救済は 1、初めの球を最後にプレーした所の出来るだけ近くでプレーする 2、ホールと、初めの球がウォーターハザードの限界を最後に横切った地点とを結んだ線上で、そのウォーターハザードの後方に、球をドロップする。いずれも1打の罰での処置となる事を伝え、今回のプレーヤーAの処置は池越えになるはずのショットがグリーンサイドでプレーしたことは重大な違反となりますので次のホール(13番)からティショットをする前に正しい箇所からの訂正がないと競技失格となることを合わせて伝えた。

読者の皆さん、その池がウォーターハザード(黄色標示)かラテラル・ウォーターハザード(赤色標示)であるかをよく見て池の処置をしましょう。