国内男子ツアー

ツアープレーヤーたちのオフシーズン<加瀬秀樹>

2006/02/13 09:00
奥さんに尻を叩かれながらもジムに通いトレーニングに励む加瀬秀樹

ところは、東京ベイエリア。近未来の街・お台場にそびえ立つ「ホテル グランパシフィックメリディアン」。その3階にあるフィットネスクラブから揃って出てきたのは加瀬秀樹夫妻だ。

そのフロントで、ハイ・ポーズ。カメラを向けると、文子(あやこ)夫人は恥ずかしがって逃げていってしまったので、写真に収まったのは加瀬だけだが、夫婦はいつも一緒に仲睦まじく、このスポーツクラブに通っている。

文子さんが、このスポーツクラブに入会したのはつい最近のことだ。ここは、シーズン中はツアーに帯同しているフィットネスカー「プレジャー」のスタッフが常駐するクラブで、加瀬はもうずっと前から常連だった。

「そこに文子さんを引き入れたのも、実は加瀬。今年47歳。正直なところオフのトレーニングも年々、億劫になってくる。オフはまだいいが、シーズンに突入するとなおさら、さぼりがちになる。そんなとき、“道連れ”がいると救われる。「今日はちょっと面倒くさいなあ・・・ってときも、こいつに尻を叩かれると『じゃあ』って気になる。一緒に行くとなると、なおさら腰を上げざるを得なくなるしね。いまのところ作戦成功。前よりマメに通うようになったくらいだよ」と加瀬。

「すぐそこに、おいしいラーメン屋さんがあるんです。トレーニングのあと、そこでお昼を食べて帰るのが最近の楽しみなんですよ」と嬉しそうに微笑んだのは文子さん。

夫婦の“思惑”もみごとに一致して、加瀬のオフ調整は順調に進んでいるようだ。