国内男子ツアー

ツアープレーヤーたちのベビーブーム<谷口徹>

2006/01/09 09:00
昨年9月に長女が生まれてから成績が上り調子になってきた谷口徹。愛する家族のため、さらなる飛躍をもくろむ

ちかごろ、選手達の間でさかんにやりとりされる話題が、子供のこと。特に昨シーズンはベビーブームに沸いた1年間だった。毎月のように赤ちゃん誕生の話題が飛び交い、選手同士で互いに携帯メールの写真を見せ合って、自慢し合う。そんな光景があちこちで見られたものだ。

中でもいちばん、“ベビーネタ”でインタビューを盛り上げてくれたのはやはり、谷口徹だろう。シーズン終盤のトーナメントで好調を維持し、インタビューで呼ばれるたびに行き着くのは、昨年9月に誕生した長女・奈々子ちゃんの話。やれ、「先週は、おしっこを引っ掛けられた」とか、やれ、「この間はお風呂でう○○をされた」とか、それはもう、嬉しそうな顔で奈々子ちゃんの成長ぶりを披露したものだ。

そんな父親も度肝を抜いたのが昨年11月。生まれて、まだ3ヶ月にもならない奈々子ちゃんが、おもちゃのゴルフクラブをしっかりと握り締めて、嬉しそうにそれを振り回したときのことだった。あのウッズでさえ、クラブを“握った”のは3歳から、と報じられている。「うちの娘は、ウッズを越えたよ!!あんなに小さいのに・・・末恐ろしい子だ」と、目じりを下げたパパ。

奈々子ちゃんが生まれてからは成績も上り調子で、昨年11月のカシオワールドオープンでは約1年ぶりとなるツアー通算10勝目をあげるなど、公私共に充実した2005年だった。「2006年は、男子ツアーのニュースが毎週、新聞の一面を飾るような年にしたい」。奈々子ちゃんの急成長に負けじと、新シーズンに谷口がさらなる飛躍をもくろむ。