「LIVを選んだ選手に賛同できない」 タイガー・ウッズが新リーグを批判
◇メジャー第4戦◇全英オープン 事前(12日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)
ゴルフの聖地、セントアンドリュースでの2度を含む全英オープン3回優勝のタイガー・ウッズが会見で、サウジアラビアの資金を背景にグレッグ・ノーマン(オーストラリア)がCEOとして推進する新リーグ「LIV招待」について言及した。
前日に行われた歴代覇者らが招待されたイベントに、全英2回優勝のノーマンが招かれなかったことについて聞かれ「グレッグは、私たちのゲームにとって最善の利益とは思えないことをいくつかした」と指摘した。「我々は、ゴルフのおそらく最も歴史的で伝統的な場所に戻って来ている。(大会を主催する)R&Aが見解を持ち、裁定、決定できるのは明らか。私はそれが正しいことだと信じている」とR&Aの決断を支持した。
「グレッグが1990年代初頭に今回と同じことをやろうとしたのは知っている。当時はうまくいかなかったので、再チャレンジしている。けれども、私はそれがゴルフにとっての最善の利益になるとはまだ思えない」と続けた。
LIVゴルフに参戦している選手についても触れ「LIVを選択してプレーしていることには、賛同できない。彼らを今のポジションにたどり着かせてくれたものに背を向けているということだと思う」と非難した。
「ジャック(・ニクラス)やアーノルド(・パーマー)がしてきたことを私は理解している」とPGAツアーや欧州ツアーの正統性を強調。その上で「(予選落ちはなく)賞金が保証されている。稼ぐために泥まみれになって練習するモチベーションはあるのか?大金を前払いしてもらい、いくつかの大会に出場し、54ホールをプレーするだけ。大音量の音楽が流れ、雰囲気も違う」とLIVゴルフに批判的な言葉を並べた。
「LIVの組織が世界ランキングのポイントを獲得できず、メジャー大会が参加基準を変更した場合、多くの選手にとって長期的にプラスになるとは思えない」と話した。(スコットランド・セントアンドリュース/清野邦彦)