PGAツアー2024年から1月開幕に 来季は賞金73億円増 新リーグに対抗

PGAツアーコミッショナーのジェイ・モナハン氏は現在9月～翌年8月のツアー日程について、2024年からレギュラーシーズンを1月～8月にするなど大幅なスケジュール変更を発表した。22日、トラベラーズ選手権の会場で記者会見を開いて明らかにした。

フェデックスカップポイントランキング125位までが初戦に進出できていた全3戦のプレーオフシリーズは2022－23年シーズンから、上位70人のみが臨めるようになる。第2戦は50人、最終戦は30人が出場できる。

プレーオフに進んだ70人は翌シーズンのシード権を獲得できる。残れなかった選手は秋に行われる別のイベントで出場権を争い、最終的に125人がシード権を得る。

さらに秋には、ポイントランク上位50選手らが出場できる予選カットのない国際大会を最大で3試合創設する。

また、来シーズンは「アーノルド・パーマー招待」「ザ・プレーヤーズ選手権」など8大会で賞金を計5380万ドル(約73億1177万円)増額する。

複数の有力選手が移籍や参加を表明している新リーグ「LIV招待」に対抗するのが狙い。モナハン氏は会見の冒頭で「私たちは健全な競争を歓迎するが、LIVのサウジゴルフリーグはそうではない。現在、一つの組織がゴルフというゲームを所有し、支配しているわけではない。オーガスタ・ナショナル、USGA、LPGAと様々な組織が存在し、それぞれの目的に沿って協力し合っている」と敵対心をあらわにした。

「PGAツアーのメンバーは歴史に名を残す機会を求めて競い合っている。ファンは純粋な競い合いを必要とし、期待している。我々はこれからも、グローバルなプラットフォームを提供していく」と強調した。