国内シニアツアー

また暴力団ゴルフ問題 PGA執行部の進退問題へ

2013/10/05 20:19
ゴルフファン、大会スポンサー、関係各省庁に謝罪の言葉を述べる森静雄会長

日本プロゴルフ協会(以下、PGA)は5日、前田新作副会長が詐欺罪で起訴された特定抗争指定暴力団会長と一緒にゴルフをしたとの報道について、事実と確認したことを発表した。前田氏からの提出された理事辞任届などを同日の臨時理事会で受理し、その後の記者会見で森静雄会長ら執行部が明らかにした。

PGAは9月18日に、同じ暴力団会長とのラウンド(6月19日)が明らかになった阪東忠義氏(当時理事)に対し、8ヶ月の会員資格停止処分を下したばかり。ツアー8勝で1984年には賞金王となった前田氏は、副会長としてこの処分を話し合った9月10日と17日の理事会に出席していた。前田氏は当初問題となっていたラウンドの前日(6月18日)に阪東氏とともに暴力団会長とプレーしていたなどと報道された。

阪東氏に処分が下った翌18日に、前田氏自らPGAの顧問弁護士に連絡を取り、告白したという。

前田氏の辞任で空席になった副会長ポストは当面、森会長が兼任し、前田氏には今月28日に開かれる定期理事会で処分を決定する方針。会見で度重なる不祥事を謝罪した森会長は「もちろん(執行部の進退も)考えている。理事会の総意をもって新体制を決めたい」とし、執行部の責任問題にも言及した。