国内シニアツアー

倉本会長にIT事業損失の「責任なし」 PGA理事会が決定

2021/12/25 14:00
臨時理事会で倉本昌弘会長の責任が問われた※写真は2020年3月

日本プロゴルフ協会(PGA)は24日、臨時理事会を開き、井上建夫副会長(当時)の親族の会社に発注したIT事業で損失が出た問題について、倉本昌弘会長に任務を怠った責任はないと多数決で決定した。

公益認定等委員会が報告を求め、PGAが設置した第三者委員会が12月、協会のウェブサイト改修の委託費として支出した756万円に倉本会長の「任務懈怠(けたい)責任」が発生し、うち330万円を任務の怠りと因果関係のある損害と認定した。

この日の理事会では、3人が第三者委員会の結論を支持したのに対し、12人が倉本氏の責任を否定、10人が採決を棄権した。

倉本氏は理事会後に記者会見し「当時の状況では、最善の判断をした」と説明した。来年1月14日に公益認定等委員会に報告した後、同27日に協会の代議員に説明し詳細を公式ウェブサイトで公表するとした。

すでに副会長を辞任した井上氏は12月31日付で、理事を退任するという。