2019年 ヨネックスレディス

「不思議じゃない」 19歳・石井理緒が地元ホステス大会で初Vへ

2019/06/08 19:16
地元で初優勝のチャンスを得た石井理緒。歓声を味方につけたい

◇国内女子◇ヨネックスレディスゴルフトーナメント 2日目(8日)◇ヨネックスCC(新潟県)◇6456yd(パー72)

地元・新潟で初優勝の好機を得た。16位タイで出た19歳の石井理緒がこの日ベストスコア「67」で回り、通算7アンダーの首位タイに浮上した。契約するヨネックスの大会で、自身初の最終日最終組に「今季の出場権を得てから、この試合がずっと楽しみだった」と力を込めた。

最終18番グリーン脇にあるリーダーボード。6アンダーの首位には、自身を含め3人の名前が映る。「16番で見たときは単独首位。あれ?って。でも最後のパットを入れる気持ちが強くなったと思う」。4mのバーディパットをねじ込んで、5バーディ、ボギーなしでツアー自己ベストスコアを更新。首位発進の同学年・吉本ここねと入れ替わるように浮上した主役候補に、歓声が飛んだ。

コースから約85km北上した新潟・新発田市出身。父・俊さんが県内でゴルフ場を経営していたこともあり、11歳で競技を始めた。同県で創業されたヨネックスのクラブをジュニア時代から使用し「このコースは何度も回ってきた。覚えていないくらい。最初は小学4年か5年のとき」と振り返った。

今季13試合中予選通過は3回だが、アマチュア出場した2年前には優勝した青木瀬令奈と4打差の9位(大会は初日キャンセルで36ホール)。風、攻略法を知り尽くし、「このコースだから、自分にもチャンスはなくないと思う」と言った。

吉本とともに大会を盛り上げる形になったが、一学年上にはツアー通算4勝の勝みなみら、一学年下にはアマチュア安田祐香(大手前大1年)らがいる。いわゆる“狭間の世代”で「また飛ばされたねって、よく(同じ世代で)言っていますよ」と苦笑い。ただ、「ひとつ上の人たちがツアーで優勝している。だから(自分の活躍も)不思議なことでもない。驚かれることでもないと思う」。

「試合が始まる前から周りに優勝って言われてきた。出来ないと思っていたけど、ここまで来たからには優勝を意識したい」。世界ランキング34位のキム・ヒョージュ(韓国)に上田桃子と“格上”と同組だ。「緊張すると思う。でも大丈夫です」。地元の風がきっと味方になる。(新潟県長岡市/林洋平)

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